「上品な美人だし、知的で才能は豊かだし、妥協はしないし、つくり笑いをしないし…テレビ界で生き抜いているのが不思議なくらい!」と手放しでほめるサンクレールファンが多い。主に政治家をゲストに迎えての時事番組 “7 sur 7” が、民放TF 1で1984年から97年まで13年間続いたのもサンクレールの魅力のおかげ。その間一度も極右のルペンにゲストの座を与えようとしなかった。「民主主義は、その枠外に出ようとする者を前にしては弱すぎる。〈5分間ユダヤ人、5分間ヒットラー〉とゴダールが公平さを茶化したように、〈みんな等価値〉という現在のテレビは好きでない」と語る。
夫のストロスカン元大蔵相にさまざまな疑惑容疑がかかり、苦しい日々が続いたがそれも乗り越え、昨年、France 3の新しい文化番組 “Le Choc des cultures” で5年ぶりにテレビ界にカムバック。演出家のピーター・ブルックやアニメ監督の宮崎駿にインタビューしたりしながら、サンクレールタッチの国際的、都会的文化を探索中。6児の母、54歳。(真)
“La démocratie est trop faible face à ceux qui sortent de son champ.
Cinq minutes pour les juifs, cinq minutes pour Hitler, comme disait Godard en se moquant de l’objectivité. Je n’aime pas le “tout vaut tout”
de la télévsion actuelle.”