やっぱり今日も込んでいる。ご主人とマダムが厨房とカウンターを行き来し、息子さんがオーダーを仕切るこのカンボジア料理店は、昼も夜もすごい混雑ぶり。
席につくと渡される紙に自分でオーダーを書く。それがこの店のルール。苦手な素材や調味料を除くことも指定できる。
ここの代表的な料理はBobun(5.50€)。牛肉の玉葱炒め・春雨・刻んだピーナッツとたっぷりのレタスに、甘いたれをかけたサラダ麺どんぶり。すべてのテーブルにこれが並ぶほどの人気。Bobun Speciale(7€)にすれば、一口大に切った揚げ春巻きがのってくる。これをミントとともにレタス巻きにしてさらりとした甘酢だれで食べるのが、Ban Hoy(8€)。
日本人の口になじむのは、Soupe Phnom-Penh(6.50€)。一見、フォーのようだが、麺が細く食べやすい。たっぷりのシャキシャキもやしとレモン、唐辛子が別添え。デザートは、バナナ入りの温かいタピオカミルクを。これからの季節にはマストアイテム。
カンボジア料理の特徴は、豊富な生野菜と香草、そして甘めの味付け。よく分からないのがベトナム料理との違い。どちらも中国とタイの影響を受け、とってもよく似ている。カンボジア料理といえばバイン・チャエウ(お好み焼き)という家庭料理を食べたくなるが、メニューになく残念…と、聞いてみたら、前日までにお願いすれば用意してくれるとのこと。
ごちそうさま、と店を出たのは23時。閉店間際なのに、席を待つ人が店先にまだ立っていた。(華)
Le Cambodge
Adresse : 10 av. Richerand, 75010 Paris , FranceTEL : 01.4484.3770
予約不可 12h-14h30、20h-23h30 日休 カードは15€~、それ以下は+1€で可。