Nigeria 70

 ここ数年で、いちばん面白く刺激的なアフリカン・ポップスのアルバム。ナイジェリアというと、アフリカンビートのフェラ、ジュジュミュージックのサニ・アデをすぐに思い浮かべるが、このCDには、70年代のナイジェリアン・ポップスがみっしり23曲収まっている。
 もちろん、初期のフェラやアデの曲も、さすがという充実ぶりだが、耳を傾けたいのは、ブロー、ピーターキング、オルランド・ジュリウス、アフロ・カット・ファウンデーション、シャイナ・ウイリアムズといったこれまでほとんど聴く機会のなかったミュージシャンたち。首都ラゴスを中心に渦巻いていた音楽のレベルの高さに目がくらむ。フェラやアデは氷山の一角でしかなかったのだ。『ビッチェズ・ブリュー』時代のマイルスやスライ&ザ・ファミリー・ストーンズなどをどんどん吸収しながら、たくましい脈動を持った自分たちだけの音楽を作り上げていったエネルギー! たとえば、フェラの音楽監督としてアフリカンビートを生み出していったドラマー、トニー・アレンの『ノー・ディスクリミネーション』のすごさ! エリントン楽団も脱帽しそうなホーンセクションの驚くようなハーモニー、パーカッションやドラムスの強靱でいながら、どこまでも軽やかに弾むリズム…いつの間にか恍惚の世界へと導かれてしまう…。今年の夏は、この70年代の熱いノリで踊り切りたい。(真)


●タジ・マハール
 最近、マリのコラ奏者ツナミ・ディアバテと共演したりなど、音楽アドベンチャーの旅を続けているベテラン、タジ・マハールがパリ公演。
7月27日 24.20€(Fnacなどで前売り中)
*New Morning : 7-9 rue des Petites –
Ecuries 10e 01.4523.5141