ソルトレークシティー冬季五輪でフランスチームは金メダル4個を獲得したが、その中でもいちばん感動的だったのは、女子滑降、モンティエ選手(28)の金。「なんて素晴らしいことなんでしょう。きょうは、私の心にだけ耳を傾け、そこにスピードを見つけたのです」 昨年10月29日、フランス女子スキーチームのリーダー格、レジーヌ・カヴァニューさんが、オーストリアで滑降練習中にドイツチームのコーチと激突、2日後に死亡。その現場にいち早く駆けつけたのがモンティエさんだった。その事故の光景は彼女の脳裏に深く刻まれ、眠れない夜が続く。そのうえ、今度の五輪開会式では、三色旗を持ちフランス派遣団の先頭で行進する、という重責を負う。 ワールドカップ男子滑降で金メダルに輝いたことがあるリュック・アルフォンさんは「4日前にキャロルとすれ違ったけれど、涙が出そうなほどダメな状態だった。この勝利で、一流のスポーツ選手が持っている底力の大きさをあらためて教えてもらった」と賛辞。(真) |
“C’est tellement merveilleux! |