フランスで広く配布されることを試みようとする無料の日刊紙が、共産党に近い労働総同盟出版組合 Livre CGTおよびジャーナリストの敵意にぶつかっています。創刊されて7年、スウェーデンに本社がある “Metro” は 660万 人の 読者を持っていて、ヨーロッパ14カ国の20都市で配られています。2月18日、フランスでの初の配布がパリとマルセイユでおこなわれましたが、組合が妨害したため混乱しました。同時に、大新聞の論説者も、メディアの多様性への脅威になるとし、この無料新聞を激しく攻撃しました。 パリで配布された “Metro” 第1号はLivre CGTを避けるためにルクセンブルクで印刷されたのですが、第2号の時は最初から、この組合の労働者が様々な場所に 介入しました。 1945年以来、フランスの新聞はもっぱらLivre CGTの労働者によって印刷されていて、この組合の影響力は強大です。各新聞の経営者は印刷所を自由に選ぶことができません。他の場所で印刷しようとした新聞は、Livre CGTからの激しい抵抗を受けることになります。新聞がこうした組合の苛烈な支配に耐えている現実に対し、”Metro” のような無料新聞は、問題を提起することができます。今のところ、新聞の経営者はLivre CGTにならって無料新聞を批判していますが、心の底では新聞を自由化しなければならないと思っているのです。 1945年から変わらずに続いているLivre CGTは、変化し続けるフランス社会に合わせて進化しなければならない時期にきているのでしょう。(クロード) |
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