なんとも腹立たしい、悔しくて悔しくて…。昨年末、パリに行った時、夜の歓楽街を希望したらガイドにピガール街を勧められた。午後五時半頃、スターダストという客引きバーでジュース一杯で八万円(約五千フラン)も請求され、驚いて帰ろうとすると筋肉隆々の男に引き戻され、そのうちに財布を見つけられしぶしぶ払った。領収書を請求したがくれないし、ガイドに電話してもらったがダメの一点ばり。まるで詐欺ではないか。払うほうが悪いような言い方をされ、警察に行ったが相手にしてくれず被害届けも受理されず、傷害なら受け付けるが取った取られたは他の管轄だ、民事で処理しろと、ピストルをさげた婦人警官も聞く耳をもたない。
こんな目に遭っている旅行客に、取られたものはもうダメ、諦めるほかないと弱腰のガイドも情けない。訳のわからない日本人観光客が悪質バーで金をふんだくられたのに同胞人ガイドは最初から逃げ腰。警察も警察、弱い者を助けるべきなのに、数時間後にはこの国を去っていく外国人観光客の愚かな体験ぐらいにしかとってないのだろう。フランス政府よ、もっとしっかりしろと、この手紙をぜひシラク大統領に送って頂きたい。(長野県上田市、坂田富雄)