フランス人はテレビが大好きです。彼らがテレビを見ている時間はますます長くなり、新聞や本を読まなくなっています。世論調査によると、テレビを見ている時間は平均3時間19分です。日本ですら3時間9分というのですからびっくりします。お気に入りの番組としては、映画、ドラマ、スポーツなどを挙げていますが、テレビについてのテレビの番組も結構な視聴率があります。フランスの放送局がテレビ界の内幕を扱う番組を放送しはじめたのは1990年からです。 民放のTF1とCanal+で放映中のテレビについての番組は、それぞれ “La vie des medias”、 “T.V.+” といいます。その中でよく見られているのは、フランソワ=オリヴィエ・フォジエルが司会するCanal+の “T.V.+” の方です。最近では、国営France 2の最新ドラマの内容と、制作の狙いを鋭く批判して紹介しています。この番組は他の放送局の番組を紹介するだけではありません。フランス人の生活の中でのテレビの役割もなかなかうまく分析しています。 国営のLa Cinquieme にも、やはり「テレビ」番組の “Arret sur images” があります。こうしたテレビについてのテレビの番組を見るために、毎週数百万人のフランス人がテレビの前に釘付けになっているのです。(クロード) *”La vie des medias” (TF1 日曜の深夜過ぎ) “T.V.+” (Canal+ 土曜19h) “Arret sur images”(La 5e 日曜12h30)