ベリーダンサーの舞台衣裳は華やか。

 ベリーダンサー、カメリアさんの自宅で衣裳を見せてもらう。ベリーダンス歴30年、たまった衣裳は約300着。「売れば?」と言われるけれど、思い出のこもった衣裳は簡単には手放せない。フランスやアラブ、マグレブ諸国などで公演し、ふだんはダンスを教える。寝室とカーブが衣裳部屋。二段ベッドの下段が外され、衣裳入りのビニール袋がギュウギュウ詰めだ。下に埋もれている衣裳を取り出す時は発掘作業に近い。生徒たちはこの部屋を《アリババの洞窟》と呼ぶ。

次の公演は12月18日/20h30
Theatre de l’Alliance Francaise 01.4580.2974
ダンス教室の問合せ01.4580.2974

 


 ベリーダンサーというと豊満な体つきをイメージするけれど、カメリアさんはスリム。「アメリカでは “Fat is beautiful” を謳ってベリーダンスが30年位前から流行ってます。お腹が出ているのを気にする人も、踊り始めると自信を持っちゃいます。サマになるんです」。バストのない人はどうしましょう? ツーピースの衣裳の場合、ブラのサイズがないとか、ズレるとか。「綿を入れるから大丈夫。私は腰にも入れるんですよ。ほら」。ブラのカップの中を見せてくれた。綿がパンパンに詰まってる。「これでギュッと胸を締め、バストを持ち上げる」
 エジプトにいた頃は、仕立屋さんへ10回くらい仮縫いに通い、3カ月位かけて一着ずつ作っていた。だから体にピシッと合う。踊ると衣裳の裏地が汗をふくみ、ますます体にフィットして気持ちいい。20年前からは毎年、彼女の好みを知る衣裳屋さんがカイロから行商に来るので、パリでも素敵なものが手に入る。時には10着くらい買ってしまう。近頃では、仕立屋さんも機械作業が多く、数日で仕上げる。値段も以前の半分位だが、素材や作業の質の低下で、飾りのビーズが落ちやすい、などの難点もある。最近のエジプトでの流行は《ハリウッド風》。飛ぶ、跳ねるの動きが多いトルコのベリーダンスの衣裳に比べると、エジプトの衣裳は重たい。でも、なまめかしく、陶酔させてくれるようなエジプト音楽と踊りが大好きだから、衣裳ももっぱらエジプトのものを選ぶ。
 毎夏3カ月の公演に出かけるときの衣裳の総重量は、200kg。ビーズやラメの飾りがふんだんに施された衣裳は、なるほどズシリ、5kgもありそうだ。鈴やコインのような金属の飾りが付いた衣裳は、動かすとシャンシャンシャンと心地よい音。この音でダンサーが近付いて来るのが分かるそうだ。飾りが揺れることにより、大切な腰やお腹の動きが強調される。だから、みぞおちにも装飾が多い。
 一回の公演で最低2、3回は着替えるが、色を変えないと同じ衣裳のような印象を与えてしまう。結婚式などお祝いの席で踊ることが多いので黒は避け、花嫁さんより目立たないように白も避ける。12月の公演では、どんな踊りと衣裳を見せてくれるのだろう…。(美)

 

パスワードをお忘れの場合、OVNINAVI.COMに登録したE-mailアドレスにパスワードをお送りします。登録E-mailアドレスを入力してください。


戻る