タンタン Tintin




今年の1月10日でちょうど70歳。「列車がまだ発車していないといいなあ!」
70年前のタンタンは、顔がまだフックラしていてもっと童顔でした。

「Je n’ai qu’un seul rival, c’est Tintin. 私のライバルは一人だけ。それはタンタン」とドゴール将軍も認めた、そのタンタンが、ベルギーのカトリック系児童雑誌”Le Petit Vintieme”に初めて登場したのは、1929年1月10日。愛犬ミルーとソ連へルポルタージュに出かけていくのだが、タンタンの言動はかなり幼稚な反共主義丸出しで、あとで作者のエルジェが再版を渋ったほどだ。その無修正版が70歳の誕生日祝いにCasterman社から復刻された。
 双生児のデュポン探偵、アドック船長、トゥルヌソル教授などが次々と加わったタンタンの数々の冒険は、58カ国語に翻訳され、2億冊以上が世界中の子供たちの本棚に。1985年、エルジェの死とともに、このシリーズに終止符が打たれたが、フランス語版だけでも毎年100万冊以上が売れている。
 女っ気がまったくなく、少々クソ真面目なのが気にかかる人もいるようだが、誠実で友情に厚く、素早い判断力と果敢な行動力をもったタンタンの人気は、まだまだ衰えそうもない。

(真)