好機を逃さずボートシアター。 La Balle au Bond


 セーヌに浮かぶ船に住んでみたいと長年夢見ていたグザビエ・ドゥラビ氏。5年前に、石油運搬船を劇場兼ライブハウスに改造し、自宅として生活するチャンスをつかんだ。この “La Balle au Bond” という船名は、「チャンスをすかさずものにする」という意味だそうだ。半年ごとに移動し、10月からはノートルダム大聖堂の向かい岸に係留中。4月には Pont des Artsの下に引っ越しする。現在パリ中心の岸辺に係留して文化活動ができる船は5艘に限られ、しかも常時人が住んでいるという条件を満たさなければならない。
 20年間サーカス学校を経営するかたわら、アクロバットやマジシャンとして活躍していたドゥラビ氏にとって、船上で好きな音楽や演劇を企画し、アーティストに囲まれて生活するのは最高のもの。「24時間働いても気にならない」そうだ。
 催しは2部に分かれ、20時からの演劇と22時からのコンサートがほぼ毎日行われている。この船の舞台は可動式でユニークだ。演劇の時には、床が下がり階段式座席ができ、船底がステージとなる。コンサートの時には、ガラス張りの窓からセーヌの眺めが楽しめるライブハウスに。夏場は甲板のテラスがレストランになるが、秋以降は飲み物とキッシュやタルトのみになる。コンサートは40F+飲み物 (ビール・ワイン25F)で、演劇は50F~100F。

(尚)

*”La Balle au Bond” Bateau Theatre : quai de la Tournelle 5e 01.4051.8706 / 01.4046.8512


11月の予定は、ラテンジャズ (5日)、ギリシャ音楽 (8日)、シャンソン (11、12日)、カリビアンジャズ (14日)。7日の17時半から、日本の鼓・太鼓奏者とアフリカ・アラブの打楽器奏者の共演がある。