アコーデオン奏者フレデリック・ダヴェリオのソロアルバムにショックを受けた。「アコーデオン界のジミヘン」と叫んだ評論家もいたらしいが、楽器の表現をとことん追求している点が似ていなくもない。たとえばタイトル曲で、彼が細かにアコーデオンを震わせると、たちどころにどこか不安げな街角の喧噪が浮かび上がり、通りに面した窓から優しい歌が流れてきて、行き交う人々のさまざまな心の揺れが見えてくる。それぞれ珠玉の小曲たちが、極上の短編映画のような物語を持っている。(南)さんに「天才だよ」とすすめられ、彼のアコーデオンとアンヌ・デュブレの歌による Les Petits Assassins のライブに行ってみたが、自由でいながら隅々まで神経の行きとどいた演奏に感動。
(真)
22日と29日 / 21h30 30F – 50F – 80F
*Ailleurs : 13 rue Jean Beausire 4e
01.4459.8282 M! Bastille
● Brad Mehldau
ビル・エバンス以来のタッチとタイミングを持っているピアニストといえば、ブラッド・メルドー !
26日/20h 165F
* La Cigale : 120 bd de Rochechouart 18e 01.4987.5353