“ Etre utile, c’est nécessaire a mon équilible personnel”
「役に立っているということが、私自身のバランスには欠かせない」と語るのは、11年ぶりに9月から国営局の20時のニュースを担当しているクロード・セリオン (47)だ。ゴタゴタの続いていた France 2 報道部の中で保守派のリーダーだったダニエル・ビラリアンの後を継いだ。セリオンが左翼的な考えを持っていることは知られている。86年にニュースキャスターの座を下ろされたのも、高校生のデモがあった際に機動隊がマリク・ウスキン青年を撲殺した事件で、警視総監の公式発表に異を唱えたからだ。「理解力の早さ、限られた時間の中での綱渡りの巧みさなどで、ニュースキャスターとしては並ぶものがない」と上役の評価も高い。人道主義者でもあり、時間ができると「国境なき医師団」に参加して世界中に出かけていく。人気が衰えないジョスパン内閣の政策に、どこまで批判精神を発揮して迫ることができるか、しばらく注目することにしたい。