● Valencay
初夏になると山羊のチーズがおいしくなります。ベリー地方で作られているピラミッド形をしたヴァランセは、薄い塩味と軽い酸味の奥に、春の草花の香り。まぶしてある木灰との調和も素晴しい。
● Coulommiers
カマンベールなどの白かびチーズも今が食べごろです。イル・ド・フランスで作られているクロミエは、カマンベールより大柄で、塩気がやや強い。芯までとろけそうになる一歩手前、というのがうまい。
● Boulette d’Avesnes
フランドル地方のシタタカなチーズ、マロワルをくだいてパセリとエストラゴンを混ぜ込んでオニギリにし、3カ月熟成。表面は濃いオレンジ色。ハーブの香りがきいて、コショウも入ってピリッとしているので、意外と食べやすい。