● Riss / Le proces Papon (Charlie Hebdo)
大切な歴史の証言として、モーリス・パポン裁判の全容がビデオで収録された。その内容だけでなく、被告、証人、弁護士がどんな表情で、どんな口調で論議を交したのか実に興味深いが、法律的な制約でその公開は当分望めそうもない。と、残念に思っていたらこの一冊が出た。法廷内の様子を絵やデッサンで伝えようとするのは、フランスの伝統らしいが、漫画家リスも毎日のように重罪院に通い、この裁判の人間劇を生々しくとらえた。実際に立ち合っているような緊張感が伝わってくる。6月初旬までキオスクで販売中。144ページ、35F。