◆ 佐渡裕+山下洋輔 コンセール・ラムルー管弦楽団の常任指揮者として大活躍の佐渡裕は、ジャズ畑のマルシアル・ソラルやシャンソン歌手のミシェル・フガンと共演したりするなど、クラシックという枠にとらわれない音楽活動を続けている。22日(17h45)は、ジャズ・ピアニストの山下洋輔を迎えて、ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を指揮する。他にはチャイコフスキーの悲劇的な交響曲第5番。 90~190F (予約は 01.4563.6062) *Salle Pleyel : 252 rue du Faubourg Saint-Honore 8e ◆ 山下洋輔 ジャズ・ピアニストとしての山下をじっくりと聴きたい人は、デュック・デ・ロンバールへ出かけたい。 ひじ打ちのような激しい演奏は姿を消したが、円熟した音の底に強靭なバネを秘めている。。 *Duc des Lombards : 42 rue des Lombards 1er 01.4233.2288 ◆ Hommage to Thelonius Monk モンクとファイヴ・スポットで共演し、胸に迫る「ミステリオーシ」を録音したテナーサックスのジョニー・グリフィン、ソプラノサックスでモンクの音世界を継承したスティーヴ・レイシー、モンクのバックで熱のこもったシンバルワークを聴かせてくれたベン・リレイ。彼らがバンドを組んで師匠の曲を演奏するという、貴重な機会です。 21日/20h、100F。 *Cite de la Musique : 221 Av. Jean-Jaures 19e M。: Porte de Pantin 01.4484.4545 ■ JAZZ a SAINT GERMAIN (VIRGIN) 「えっ、これがジャズ?」と首を傾げてしまう歌から粋でスノッブな歌まで、D・エリントンなどジャズのスタンダード曲を中心に、ジャンルを越えた様々なスタイルの13人の歌手たちによるオムニバス盤。 アフロ・ビートの A・キジョが、現地語による女性コーラスとの掛け合いで歌う「サマー・タイム」。またB・ホリデイの歌では、新人離れしたチャイナのボーカルや、P・エリカのアップ・テンポなものが新鮮な感じ。 個性にはまりすぎたカースやバーキンの歌より、反順応主義歌手C・ランジェの、ジャズを微塵も感じない「陽気な屠殺業者たち」のスピンした歌の方が楽しく、またフォンテーヌが歌う凝ったアレンジの「キャラバン」のオリジナル性にも感嘆。 最後に、ボリス・ヴィアンが録音途中でとちった未発表の「僕はスノッブ」も収録されている。 (南)
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