Parrainage républicain
滞在許可証がないため違法滞在を余儀なくされる外国人、通称 「サンパピエ」が滞在許可を得られるよう、市民が手続きに付き添い支援する 「共和国保証人制度」が、パリ郊外のサンドニ市にできた。10月26日、これに賛同する83人の市民が約100人の保証人になるセレモニーが市庁舎で行われた。市が発行する証明書に保証人と保証される人の名前が記入される。警官の職務質問にあったとき、これがあれば大きな保証になる。それでも警察署に連行されたら、市に連絡すれば釈放されるよう市が交渉する。保証人の半数は地方・国会議員。一人で数人の保証人になる人もいる。サンドニ市民ではないが、女優・演出家のジョジアーヌ・バラスコさんも保証人の一人。セレモニーに立ち会ったマジッド・メサウデーヌ市議会議員は「数年前にサンパピエの高校生の保証人制度を作り、毎年続けているが、成人の保証人制度は初めて。サンパピエを支援する地元のNGOと市との話し合いから生まれた」と言う。そのNGOのひとつ、「サンパピエのために闘う連携93」には1200人のサンパピエが登録している。サンパピエが利用できる国の医療支援(AME)を、2015年にサンドニ市では8千人が利用した。サンドニ市は来年も保証人制度を続ける。(羽)