学校における政府のCovid-19対策に関する不満の表明として、教員らは1月13日(木)にスト*を予定している。小学校では75%の教員が参加すると発表されており、デモには教員だけでなく、保護者らも参加するとされている。
政府はオミクロン感染が大規模になっていても「学校を閉めない」ことを基本方針とし、それを貫くための新規則を1月2日に発表した(10日時点で約1万学級が実質的に閉鎖されている)。しかし教員や保護者から「実施不可能」と不満の声があがり、10日にもカステックス首相がテレビ出演し、簡素化を発表。
簡素化は、これまで、接触者にも感染者との接触当日に抗原かPCR検査を義務付けていたものを、自己検査にすること、接触者となった場合、これまでのように保護者がすぐに迎えに行くのではなく、1日の授業が全て終わってから迎えに行けばよいこと、学校の証明書を提示すれば自己検査が無料で薬局でもらえること、などがある。
しかし自己検査が十分になく入手が困難な場合もあり、保護者がすぐに迎えに行かなければ感染が広がる、などの不満が残る。空気清浄機の配備、保護性の高いマスクや石鹸などの支給を要求すると同時に、人員不足を指摘する声もある。また、1月3日の始業を遅らせていれば、感染拡大は抑えられたのではないかという疑問もある。
*教員の4分の1以上がストを行う場合、学校が閉口になる場合などは、市町村などが学童を迎え入れる措置をとることが義務付けられている(Service minimum d’accueil )。
学校でのCovid-19関連新規則
12歳未満(ワクチン接種、未接種関係なし)
感染した場合
・自宅待機5日間。5日目でPCRか抗原テストが陰性で、48時間前から症状がなければ学校へ戻れる。
・5日目のテストで陽性なら全7日間の自宅待機。
接触者の場合
・接触当日に自己検査。陰性なら登校可。
・最初に検査した日から2日後と4日後にも自己検査をし、陰性なら登校可。
(11日からは3回とも自己検査でよく、最初の検査陰性で授業復帰、と緩和された)。
12歳以上で、ワクチン接種完了者
感染した場合
・自宅待機5日間。5日目でPCRか抗原テストが陰性、かつ48時間前から症状がなければ学校へ戻れる。
・5日目のテストで陽性なら全7日間の自宅待機。
接触者の場合
・自宅待機は不要。
・自己検査を当日、2日目、4日目に行い陰性なら授業に戻れる。
12歳以上で、ワクチン未接種、または未完了
感染した場合
・自宅待機7日間。
・7日目でPCRか抗原テスト。陰性、かつ48時間前から症状がなければ学校へ。
・自宅待機7日目のテストで陽性なら、全10日間の自宅待機。
接触者の場合
・自宅待機7日間。
・待機7日目に抗原またはPCRテスト