カステックス首相は、夜間外出禁止を6月20日(日)をもって解除することを発表した。これまでの政府日程では23h – 06hの夜間外出禁止を解除するのは6月30日とされていたが、それを10日間早める形となった。
また首相は、公衆衛生高等評議会の見解に応じて、あす木曜(6/17)から屋外でのマスク着用義務を緩和すると述べた。人との集まり、混雑する場所、マルシェやスタジアムなどで列に並ぶときなどは着用する。また、屋内での着用義務は続く(特に会社、商店、交通機関、集会の会場など)。
ワクチン接種キャンペーンは予定よりもペースが速く、先週末で3千万人(国民の4割強)が一回目の接種を受けた。政府は、新学期を迎える9月には一回接種済みを4千万人、2回接種済み3千5百万人を目指す。この一週間の新規感染者は、1日平均3200人。蘇生および集中治療室の入院者数は2000人まで下がった。
6月9日から外出禁止が23h – 06hとなり、飲食店も室内での収容人数制限を守ればサービスが可能になるなどの規制緩和で、街はコロナ禍が収束したかのような賑わいだ。しかしインドで初めて発見された変異型コロナウイルス「デルタ」も増えている。現在は新規感染の2〜4%だが、今イギリスで蔓延しているデルタ種は、4月の時点では2〜4%レベルだった。フランスでは学校でクラスターが発生していることなどもあり、まだ警戒が必要だ。