
放課後、校門の外でタバコを吸う中高生たちの姿に最初はおどろいたが、どこか自由なフランスの光景、などと思うようになっていた。しかしこれも過去の話になりそうだ。
7月1日からは小中高校や図書館、スポーツ施設周辺、バス停や駅の囲われた待合スペースなどが禁煙となる。罰金は135€。若い喫煙者の9割が18歳より前に喫煙を始める状況に歯止めをかけ、依存や受動喫煙を減らすのが狙いだ。タバコの売上はここ8年、毎年平均7%ずつ落ちているものの、電子タバコ利用者は増えているため電子タバコの香りの種類を減らし、ニコチン含有率を下げることなどで対処する。
フランスでは喫煙が原因の死者は毎年75000人。世界では800万人。喫煙者は減少傾向にあり、このままいけば、2032年には喫煙者が5%ほどになると政府は見込んでいる。
