夏、秋が旬のホワイトツナ、クール・ブイヨンで煮てみよう。 2019-09-06 魚料理 0連載コラム#RestezChezVous Thon germon au court bouillon 8月初めくらいから、thon germonとかthon blancと呼ばれるホワイトツナがフランスの大西洋沿岸に近づいてくる。1メートル前後の小さめのマグロで、身は白っぽいバラ色。このマグロが魚屋に丸ごと置かれたりすると [...]
トランス体験を治療に応用 2019-09-04 社会ラボ 0連載コラム モンゴルでシャーマンになったコリーヌ・ソンブランは、科学者と協力して、シャーマンが陥るトランスの脳内メカニズムを脳波測定などで解明し、治療に使えないかと考えている。 ソンブランは、ラジオの仕事でモンゴルに行き、遊牧民ツァータンのシャーマンの儀式を録音したとき、太鼓の音でトラ [...]
マダム・キミのシルバーラウンジ:とし子さん 2019-09-02 シルバーラウンジ 0連載コラム 東京生れのとし子さんは75歳。日系メーカーの仏支社に兄が勤めていたので、1969年に来仏。高度成長期に、駐在員や芸術家、料理店経営者、免税店で働く日系人が急増する中で、日本人会はパリ在住者の横のつながりを密にしていった。同会内の高齢会員のためにできたのがマロニエの会。故上野初代会 [...]
ルソーの静かな食卓 〈7〉 2019-08-18 ルソーの静かな食卓 0連載コラム 楽園のようだったサヴォワの田舎での暮らしは、ルソー最愛のヴァラン夫人が新しい恋人を見つけたこともあって終わりを告げる。その後のルソーは、パリでディドロをはじめとする文学者と交流するようになったり、論文が認められたりと、30代後半には社交界でも知られる存在になっていった。ところが、 [...]
マダム・キミのシルバーラウンジ:みゆきさん 2019-08-15 シルバーラウンジ 0連載コラム みゆきさんは1940年、北海道の小樽で生まれた 、4人兄弟姉妹の長女。警官だった父は出征しないで済んだ。終戦後、父の転勤に伴い北海道内各地で少女時代を送った。高卒後、東京の電気・放送専門学校の雑誌部で電器屋の息子と出会う。彼の「郷里に帰らんか」のラブレターに動かされて結婚し2児を [...]
警察暴力の裁きを求めるルゲさん。 2019-08-07 抵抗する人 0連載コラム 2019年3月23日。ニースで黄色いベストのデモに参加していたNGO「アタック」の活動家ジュヌヴィエーヴ・ルゲさん(73)は警官から突き飛ばされ道に倒れ、肋骨が折れ、頭蓋骨にヒビが入る重傷を負った。 3月25日、ニースの検事は「警官はルゲさんに触れていない」と述べたが、数日後に警 [...]
マッシュポテトからバラ色のサケの身がのぞいているブランダード。 2019-07-27 魚料理 0連載コラム#RestezChezVous Brandade de saumon ブランダードというと干ダラが入ることになっているが、かわりにサケを入れると、ひと味ちがったおいしさになる。 サケならどの魚屋でも手に入るから、その切り身を二つか三つ、合わせて500グラムになるように買ってくる。サケの皮をとる。両面に軽く塩を振 [...]
Maison Legeronのコサージュ 2019-07-15 MADE IN FRANCE 0連載コラム 帽子やドレスなどを飾るコサージュや羽根は、19世紀末から第1次大戦までのベル・エポックのフランス女性のファッションを思い起こさせる。オートクチュールのメゾン、そしてデパートや既製服が生まれ、ファッションの大衆化の兆しが見え始めた時代だ。コルセットから解放された上流階級の女性も中 [...]
やっぱり、夜行列車で旅がしたい! 2019-07-12 社会ラボ 0連載コラム 10年ほど前まで、パリから多くの都市に夜行列車が出ていた。寝台車で行く旅は、ホテル代が節約できる上、到着後すぐに活動できるので便利だ。ところがフランス国鉄(SNCF)が路線の赤字を理由に夜行を減らし、ついにパリとトゥールーズ/ロデス/ブリアンソン/ラトゥール・ド・キャロル(ピレ [...]
ルソーの静かな食卓 〈6〉 2019-07-11 ルソーの静かな食卓 0連載コラム 母親を知らずに育ったルソーだったけれど、その人生は多様な女性たちにいろどられている。何人か挙げられる重要な女性の中でも、孤児同然だったルソーの人生をすっかり変えてしまったのがヴァラン夫人だった。 出会ってから程なく「ママン」「坊や」と呼びあうようになったふたりの関係は約10年間 [...]