1970年代、ザイール(現コンゴ民主共和国)の首都キンシャサを中心に、キューバ音楽に大きな影響を受けながら、リンガラ語で歌われる新しいダンス音楽ルンバ・ザイロワ(コンゴレ)が生まれた。ベースとドラムによるスピード感あふれるリズム、旋回するようなギターのリフ、いなせな男性コーラス、それにのって軽く快いテノールのボーカル…。このルンバはキンシャサっ子の腰や足をゆるやかに踊らせただけでなく、たちまちのうちにアフリカ中に広がる。フランコのOK.Jazzと並んでそのパイオニアで、今や伝説的な存在がサム・マングワナ。
76歳になったマングワナがパリで公演といううれしいニュースが入った。というわけで、5年前にリリースされた『Lubamba』(写真)を聴いている。70年代のマングワナ・バンドと比べると、ルンバならではの男性コーラスやめくるめくようなギターが影を潜めているのが残念だが、どこまでもくつろいだ音楽には年季が入っている。『Juventude Actual』では、キューバの名歌手イブラヒム・フェレールを思わせる甘くて渋いボーカル…。早めに予約。(真)
12日20h開場、 21h開演。28.5€。衛生パス要。
New Morning
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