Rosario (ロザリオ)

パリのスペインレストラン事情に新風を、という3人の同志が集まって生まれたロザリオ。オペラ座から徒歩圏内に突如現れるタイル張りの真っ赤な店構えはスペインの街角で見かけそうな外観そのものだ。シェフはガリシア地方ビーゴ出身のホセマリア・ゴニ・マルティネス。美食の街で名高いバスク地方サンセバスチャンで技術を磨き、スペイン最多のミシュラン星獲得シェフであるマルティン・ベラサテギのもとで功績を上げた経歴も持つ。

小皿料理もメインも、好きな数だけ取って自由に取り分けられるのがスペインバル文化のいいところ。パン・コン・トマテ(3.5€)の微かな燻製香は、燻製パプリカのピメントンによるもの。ギンディーヤ唐辛子の酢漬け、アンチョビ、オリーブの串刺しのヒルダ(3.5€)はバスクピンチョスの定番で、アペロのスタートに欠かせない。シシトウに似たパドロン青唐辛子の素揚げ(9€)も必須だ。
名物トルティーヤ(12€)は、8時間炒めた玉ネギとジャガイモ、ピーマンが中からとろりとあふれ出る。刻んだトマト、ピーマン、玉ネギなどをオイル&ヴィネガーで和えたサルピコンは、魚介類によく添えられるソースの一種。新鮮なムール貝と炭火で軽く表面を焼いただけのラングスティーヌに爽やかさを添えている(13€)。イベリコ豚のグリル(17€)は肉そのものの旨みに加えて炭火ならではの香ばしさがたまらない。デザートにはシグネチャーのバスクチーズケーキ(9€)。コクがあるのに重くない風味ととろける食感がサンセバスチャンの旧市街に連れて行ってくれる。

ビールはサンミゲル(4€)、赤ワインのソーダ割りで夏の定番ティント・デ・ベラノ(8€)、太陽を感じるフミーリャ産の赤ワイン(7€)など、ドリンク類も魅力的だ。
満腹で断念したイベリコ豚の頬肉のカカオと赤ワイン煮込みや、レモン風味のアロス・コン・レチェ、オリジナルのチョコレートムースも気になる。お昼はメインとデザートで23€という楽しみ方もあり。次はいつ行こうか、すでに待ち遠しくて仕方がない。(み)


Rosario
Adresse : 96 rue de Richelieu, 75002 ParisTEL : 01.4020.9655
アクセス : M° Richelieu Druot
12h-14h30 (土日 12h-15h30) 19h-22h30 無休
