Réouverture de Notre Dame de Paris
火災から5年半を経て、パリのノートルダム大聖堂が門戸を再開する。12月7日と8日には再オープンのセレモニーが行われ、祝事は15日まで続く。12月7日、8日のセレモニーは外国の首脳ほか招待客のみだが、興味のある人は、大聖堂前の広場やセーヌ河岸に設置されるビッグスクリーンでセレモニーを観ることができるほか、フランス・テレビジョンでも中継される。
◎12月7日、8日のセレモニー
7日の夕方の祭式は、パリ大司教が執り行う。大司教が司教杖でノートルダム大聖堂の閉まった扉を叩くと、大聖堂が「詩篇121」で返答。これを3回繰り返し、3回目に閉ざされていた扉が開く。その後、パイプオルガンの祝別、マニフィカトなどの歌と祈り、祝別と「Te Deum」の合唱など。
セレモニーにはマクロン大統領はじめ外国の首脳、フランス全国から司祭150人、軍関係者など招待者3000人が参列(一般は入場不可)。21hからは、ルノーとゴチエ・キャプソン兄弟(ヴァイオリンとチェロ)、ラン・ラン(ピアノ)、アンジェリーク・キジョー(ボーカル)らのコンサート。その後ミカエル・カニトロの電子音楽とマッピング。
8日は主祭壇の聖別をふくむミサが10h30から。こちらも招待客のみ。ミサ後「兄弟愛のビュッフェ」貧者とその人たちのために務める人々を招いての食事。再オープン後の一般も入れるミサはこの日18h30からだが、予約が開始数分後に予約がいっぱいになってしまった。
◎セレモニーを見学したい人
セレモニーはパリ市が大聖堂近くに設置するビッグスクリーンで観ることができるほか、国営放送France 2で中継。
以下の5箇所に、座って見学できる場所(Boxe)が用意される(全4万席)。
7日は15hから入場可、8日は8hから入場可能。
Boxe 1 : rue Dauphine et rue des Grands Augustins
Boxe 2 : place Saint-Michel
Boxe 3 : rue Lagrange et rue du haut pavé
Boxe 3 bis : rue du maître Albert et rue de Bièvres
Boxe 4 : rue de Pontoise et quai de la Tournelle
◎ノートルダム内部見学の予約
12月8日〜15日のミサの予約ページは、予約サイトが12月3日の朝にオープンしたが、数分間で満席に。
12月9日(月)15h30以降の(ミサなし)見学のみの予約は、新設サイトwww.notredamedeparis.fr で12月7日(土)にスタートする。
一般公開再開の第一週目は15h30-22hまで(週日)。 12月14日(土)と15日(日)の週末は15h30-20h。
オープンの2週目(12月16日から)は、7h45-19h(通常通りの時間)。
その他
※17日、18日にはバッハの『マニフィカト』が演奏されるが、2025年6月の聖霊降臨までは、コンサートが毎週火曜日に行われる。
※ 列に並べば予約なしでも 入場可(無料)。ただ待ち時間が長いことを覚悟で。ステンドグラス設置は2026年の予定。
※信者がミサに参列する場合は、そのための列に並んで待つ。
一時は一般公開が再開される時には、入場料が有料になる可能性が報じられていたものの、結局「大聖堂の美しさと、素晴らしい修復工事を、望む人すべてに見てほしい」という教会側の意向のとおり、無料のままとなった。2月には3万6千人の巡礼者のグループの予約がすでに入っており、6月は見学ツアーも再開される予定だそうだ。(集)