明日9月13日(金)のパリのメトロやトラムのストは、1995年や2007年のストと同じくらい大規模になるといわれている。パリ交通公社の職員が年金改革への抗議として行うものだが、この後も、16日はパイロット、弁護士、看護師、19日はフランス電気、21日は労組FO、24日は国鉄と労組CGT、10月には警察なども抗議行動をするとしている。
年金改革は、公務員・会社員・自由業・商人・農業従事者ほか、種々の特別制度(公務員や国鉄職員等)など、現在、42ある年金制度を「普遍年金制度」として一本化する。また、保険料を払った四半期数で支給額を算定する現行制度に対し、働いた期間にためたポイントに応じて支給額を算出する「ポイント制」を導入。現行の公務員の年金計算は、最後の6ヵ月の給与をベースに、民間は最良の25年間の給与をベースに算定しているが、改革後は一律全就労期間のポイント計算となるため、公務・民間ともに多くの人に不利となることが予測される。
明日ストライキを行うパリ市交通公団のバスやメトロの運転手は、現行制度では「苦痛度」が高いとされ52歳でリタイアするが、2025年からは他の職種と同じく62歳になり、年金の支給される額は計算方法が変わると25%程度少なくなることが想定される。この職種による苦痛度で早期退職する軍人、警官、消防士、看守などは今後の労使との協議で詳細が決められる予定だ。
【運行状況】
T1、T2、T3a、 T6、T7、T8 = 6h30-9h30/17h-20hのみ、3本に1本運行
RER B線 : 6h30-9h30/17h-20hのみ、5本に1本運行