何度も通っている20区にある食品店、Ô divin が新たに開店したレストランとあって、絶対にハズさないのは分かっていたけれど、ランチのコスパの高さとそのおいしさに再び驚かされた。メインのみが15€、前菜かデザート付きで18€、フルコースだと20€。さらに手早く済ませたい人のために、ソーセージ&ニンジンのピュレにコーヒーがついて13€というのもあり、なかなかリーズナブル。もともとシャルキュトリーを目当てに通う人が多い食品店なので、ソーセージのおいしさは保証付き。
本日のメニューで目をひいたのは、さっとあぶっただけのイワシのマリネとナスのキャビア添え。ほとんど生で供されたイワシのおいしいこと! 傷みやすい魚をほぼ生で出せるのは、それだけ新鮮さに自信があるからなのだろう。添えられたナスのキャビアもニンニクが程よく利いていて好みの味だ。
メインはペルシュの農家産の雌鴨のローストにした。骨付きなので食べやすくはないが、しまった肉質が味わい深く、一生懸命骨からこそぎ落として味わいたくなる。たっぷり添えられたレンズ豆とニンジンもバランスがいい。デザートは周りのテーブルでも皆が取っているシェフの十八番、パリ・ブレストを。 通常パリ・ブレストといえば、自転車の車輪をかたどったものだけれど、この店のものはシュークリーム状のものがポンと皿に載っているだけで豪華さはないが、ヘーゼルナッツをたっぷり使ったプラリネクリームが抜群のおいしさで幸せいっぱい。
グラスでとったガイヤックの赤が4€! 20区の食品店と同様、土日も空いているし、併設のエピスリーでは、定評ある自家製シャルキュトリーや厳選された調味料、ナチュラルワインなども購入できるのが嬉しい。ディナーの予算は50€くらい。(里)
Ô divin
Adresse : 66 rue Guy Môquet, 75017 Paris , FranceTEL : 01.4580. 4044
アクセス : M° Guy Môquet
URL : http://www.odivin.fr/
月〜土 12h-14h30 / 19h30-22h30, 日 12h-18h