9月一押しのコンサートは「Nuit des griot」。グリオは、西アフリカの代表的民族マンディンカの、古き英雄譚、名家の系譜、あるべき生き方などを、コラなどの楽器を演奏しながら伝える人たちのことだ。この一夜には、素晴らしいミュージシャンでもあるグリオたちが揃う。
マリ出身のバラケ・シソコ(写真)は当代一のコラ奏者として知られ、とうとうと流れていく楽器の音色の美しさ!言葉がなくても語るような力を秘めている。そして彼が率いる、歌手も加わったオーケストラが、マリ音楽の粋を聴かせてくれるにちがいない。
バッジェ・トゥンカラは、ギターの親類のような楽器ンゴニの名手。西アフリカブルースここにありと拍手したくなるような豊かな表現力! ガーナ出身のオセイ・コランキエは、セペレワと呼ばれる伝統的なハープを弾きながら歌うのだが、ガーナ特有の「ハイライフ音楽」スタイルで、どこまでも明るく開放的な声、そして軽やかにはずむリズムが楽しい。そして演出家、俳優としての長い経験をつんできたハビブ・デンベレの語りが加わる。(真)
9月20日20h。42€。
Philharmonie de Paris
philharmoniedeparis.fr/fr/activite/concert/27066-nuit-des-griots
Philharmonie de Paris
Adresse : 221 av.Jean-Jaurès,アクセス : Porte de Pantin (Ligne5)
URL : philharmoniedeparis.fr/fr/activite/concert/27066-nuit-des-griots