マルセイユでホテル・ル・コルビュジエに泊ってみた。

シテ・ラディユーズ。建物の長さ137m、幅24m、高さは 56m。

 マルセイユの集合住宅”ラ・シテ・ラディユーズ”(輝く都市)は、1952年に完成したル・コルビュジエの代表作です。東京から来た友人とマルセイユに行ったついでに、この世界遺産の中にあるホテルに泊まってみた。

メトロでロン・ポワン・デュ・プラドへ。ここはサッカーチーム、OM(オランピック・ド・マルセイユ)の本拠スタッド・ヴェロドローム前。ここでバスに乗りついで数分、その名も“ル・コルビュジエ”で下車。

大通り沿いの広い緑地に全337戸の大きな集合住宅が建っている。ル・コルビュジエが構想した“ユニテ・ダビタシオン”は、建物自体が都市機能を持つ都市住宅の理想形。建物内に保育園や商店、郵便局、体育室などを持ち、単身者向けから家族用まで23タイプの住戸ユニットを組み合わせたこの建築は、いくつかあるユニテ・ダビタシオンの中で唯一、ほぼ彼の構想通りに実現したもの。

キャビンタイプの部屋。手前に細い机、そしてちいさなベランダがある。

食堂のテーブルはペリアンとプルーヴェの作。

 ピロティから入り3階へ。3階には現在ホテルとレストランのほか、パン屋や書店、不動産屋などが並んでいる。この階と屋上は誰でも自由に見学できます。保育園、体育室(今は美術展示場)、子ども用の野外プールなどのある屋上からは、広い空と地中k海を見渡せる。ちょうど日没時で、海に沈む太陽と刻々と変わる空の色を見ることができた。

 予約していたのは、2室が一組で小さな入口ホールに2室共用のトイレがあり、それぞれ幅の狭い部屋が並んでいるもの。シャワーと洗面台の先に置かれたベッドの幅は120cm。隣室の友人は1人だけれど、こちらは2人。久しぶりにお互いの体温を感じながら寝ました。

あとでホテルのサイトを確認したら、「1/2人用、恋人同士なら2人でも」と。全部で21室あるうちの大半がこのキャビン・タイプという16㎡の部屋で、32㎡の小さな住戸ユニットを縦割りにしたものだった。もともとは住人の両親や友人が訪れたときのゲストルームだったらしい。リヨン郊外のラ・トゥーレット修道院の僧房もここと同じ。

 キャビン・タイプ2つ分、32㎡の部屋もいくつかあって、ベッド幅も160か140cm、浴槽付きもある。台所も付いたル・コルビュジエ当時の住戸“ユニテAタイプ”の部屋もあるという。ただ、いずれにしても、ル・コルビュジエのモデュロール(基準寸法)を厳格に適用した部屋は、はっきり言って余裕がなく窮屈。天井も低くて圧迫感がある。一泊の経験は楽しかったけれど……。

 海側の明るいテラスに面した食堂での朝食はなかなか快適。ここは昼と夜にはけっこういい値段のレストランになる。泊まったのがレストランが休みの日曜の夜だったので、幸か不幸か、料理を味わうことができませんでした。(稲)

(写真左)3階と4階を結ぶ階段。/(写真右)3階と4階の吹き抜け。

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La Cité Radieuse

Adresse : 280 boulevard Michelet, 13008 Marseille , France
URL : www.hotellecorbusier.com