ルモンド紙が報じたところによると、パリ市は凱旋門のあるエトワール広場(Ch.ドゴール広場)の地下を有効に使うための建設案を公募中。
凱旋門がそびえる広場の地下には車道があるが現在は使われておらず、それを再利用、もしくは新しく建設することを目的とすると同時に、広場から凱旋門へと続く歩行者用の地下道を再考し、凱旋門を訪れる400万人の観光客、障害者のアクセスを向上させる。今までに、凱旋門内にあるミュージアムを地下に移す、アートギャラリー、ブティック街、巨大ワイン倉などを設けるアイデアも出ているという。
凱旋門の地下には、1970年から使われてきた自動車用トンネルがある。慣れないドライバーには難関の凱旋門の周りのロータリーを通らずに、反対側にある大通りへと通り抜けることができる道路だったがトラック事故などが相次ぎ、2015年に閉鎖された。パリ市はこれを今後、自動車だけでなく、自転車、歩行者も通れるようなトンネル道にしたい考えだ。
広場地下の表面積は3000㎡。2017年にはすでに建設案公募が行われ、高級ブティック街、映画とバーチャル・リアリティーセンター案などが寄せられたものの、法律的な問題で見送りになっていた。
入札制で契約者が決まるのは来年3月。工事は2023年から24年にかけて行われる。市としては、パリ五輪の2024年には新しい凱旋門で世界の客を迎えたいところだ。