アヤ・ナカムラ、パリ五輪開会式でピアフを歌う?
フランスの、いや、世界のポップスター、アヤ・ナカムラ (28)が2月19日、大統領府に招かれた。週刊誌レクスプレスがその晩についての記事を掲載してから、フランスのメディアはアヤ・ナカムラが五輪開会式 (7/26)でピアフを歌うか?の話題でもちきりだ。
極右グループLes Nafifsがこの噂に対し、「ここはパリだ、バマコのマルシェじゃない」(アヤはマリ出身でフランスとの二重国籍)と書かれた横断幕を掲げた写真をSNSに投稿。極右の国民連合マリーヌ・ルペンが 「フランス国民への侮辱」とコメントしたほか、極右や保守派から屈辱的、差別的なコメントが続いた。
それに対してスポーツ・五輪相、文化相、歌手、政治家ほか著名人らは、こうした差別発言を厳しく糾弾。支持の声はまたたく間に広がった。結果的には、極右によるいやがらせによって、それまで彼女の歌を聞いたことがなかった人もビデオを見たり、歌詞 ( 確かに若者言葉は難しい!)を理解しようと努め、知名度と人気を上げることになった。もちろんアヤ自身、いやがらせのコメントにへこむような人ではない。
真相はまだ明らかにされていないが、ピアフの「愛の讃歌L’Hymne à l’amour」と 「ばら色の人生 La vie en rose」が歌われると推測されている。それぞれの歌の権利所有者に五輪開催委員会から使用許可の申請があったのだという。大統領も、ここまで盛り上がったら歌わせないわけにはいかないだろう。彼女が登場したら、五輪に関心のない人でも踊りだすような、そんな魅力とパワーがある歌手なのだから。(美)
公式ポスターに極右が文句。
3月初旬、オルセー美術館でパリ五輪公式ポスターが公表された。エッフェル塔、凱旋門、セーヌ川と橋などがあしらわれたポスターで、競技をする人、観戦する人々が細かく描かれているウーゴ・ガットーニさんの作品だ。ところが公表翌日から極右、右派がアンヴァリッドに十字架がない、国旗が描かれていないと非難を浴びせた。ガットーニさんは「現実をそのまま描くのではなく、自分なりの表現」。五輪委員会もそれを支持。
パリ五輪記念切手、4月に発売。
ラ・ポストが、パリ五輪の記念切手を発表。セーヌ川、エッフェル塔、競走のトラック、ボールなどがモチーフになっている1.96€の切手は、80万枚発行される。
4月5日から郵便局(すべての郵便局ではない)と、サイトlaposte.fr で販売。4月2〜4日はラ・ポストのブティックで特別先行販売*が行われる。
*先行販売のブティック
Carré d’Encre:13 bis rue des Mathurins 9e
Tél : 01.4293.8684 (appel non surtaxé)
contact.lecarredencre@laposte.fr
月休、火〜木 11h-19h、金土10h-19h 消印押印は17hまで。