老舗の辞書「ロベール」は12月8日、自社の提供する無料オンライン辞書Dico上で2025年1~11月に検索された言葉のうち、その検索数が最も増えた言葉のトップ10を発表した。2025年話題になったニュースや出来事、人々の関心事、世相などを反映しているのがうかがえる。

きょうは第2位です。
2位:conclave : コンクラーベ
4月にフランシスコ教皇が死去したため、次の教皇を決めるバチカンの選挙「コンクラーベ」が外界と接触を断った宮殿内で5月7日に始まった。翌8日には決定を示す白い煙が上がり、米出身の新教皇レオ14世が誕生した。
この言葉を政治に持ち込んだのは2024年末に不信任案で辞職したバルニエ首相の後任に就いたバイルー首相。彼は翌年1月、左派が廃止を求める年金改革の行方について労使代表と3ヵ月にわたる協議をすると発表。非公開で短期集中の協議を「コンクラーベ」にたとえた。結果的には4ヵ月の協議の末、「白い煙」は見られないまま、6月下旬に各労組は協議の失敗を宣言。その後、バイルー首相も不信任案決議を受けて9月に辞任した。



