
さや入りのグリーンピースpetit poisやソラマメfève、ブロッコリーやクルジェット、八百屋に出かけると緑色の野菜が目につく。ソラマメはさやから出してゆで上げ、熱いうちに塩、クミン粉を振れば、ビールやパスティスの素敵なおつまみになる。6月も半ばをすぎると、サクランボも安くなってくるから、定番のクラフティ!
アントレ
エビと旬のブロッコリーをオリーブ油でいため合わせれば拍手がわく。4人分としてエビ400グラム、頭と殻をとってから楊枝をつかって黒い背わたをとりのぞき、ボウルにとる。おろしたニンニク小さじ1杯を混ぜ入れ、塩、コショウし、白ワインを大さじ2杯ほど混ぜ入れ、30分ほど待つ。ブロッコリー500グラムは、茎を少し残して小さめに切り分ける。フライパンにオリーブ油をとり、ブロッコリーを弱火で8分ほどいためたら、水大さじ2杯加えてふっくらさせる。エビをニンニクや白ワインごと混ぜ入れ、強火にし、エビの色が変わったらでき上がり。塩の華、コショウで味を調える。ブロッコリーの歯ごたえを大切にしたい一品だ。
メイン
子牛肉のステーキを焼いたりしたら、その付け合わせには、グリーンピースとニンジンのバター煮がぴったりだ。旬のさやつきグリーンピースを4人分として1キロ半買ってくる。豆をさやから出すのはひと仕事だが、冷凍ものにはない、新鮮な豆ならではの甘く柔らかな味わいがつぐなってくれる。約500グラムになる。ニンジンは皮をむき、太かったら二つか四つに切り分け、5ミリの厚さに切り、中鍋にバターをたっぷりとって少々いためる。砂糖二つまみを加え、つやが出てきたらひたひたに水を加え、軽く塩、コショウ。ふたをし15分ちょっと煮ていく。その間に別の鍋でグリーンピースを塩ゆでする。豆の大きさや新鮮度によるが沸騰してから8分から10分でゆで上がる。パソワールにあけて水気を切ってから、ほとんど水気がなくなっているニンジンに加える。バター少々を足して混ぜ合わせ、塩、コショウで味をととのえる。
チーズ
5月、6月は、ヤギ乳からつくられる、熟成されていないフレッシュチーズfromage de chèvre fraisがおいしいときだ。チーズ屋にはチーズの形をしたものが並び、スーパーでは生クリームのごとく器に入ったものが売られている。ヤギ乳ならではの香りも柔らかく、軽い酸みがさわやか。軽く塩、コショウを振りかけ、細かくきざんだシブレットやタイムを散らしながら食べるといい。オリーブ油をかければ南仏風の味わいになるし、細かくくだいたクルミをまぶすのもおすすめだ。ぼくは、食後というよりも、サラダやトーストした田舎パンを添えてアントレにする。

デザート
6月の定番のデザートといえば、サクランボをつかってのクラフティだ。クラフティには、大きめで中まで真っ赤なブリュラ種brulatのサクランボが向いている。タルトとちがって生地をつくらなくてもいいのがうれしい。大人向きだったらサクランボの果汁を蒸留したキルシュkirsch少々を加えたい。サクランボの砂糖煮をバニラアイスクリームに添えたりしたら、最高級のデザートになる。

