フランス公衆衛生局の集計(3月21日14h)によるとフランスで確認された感染者は14459人(前日比+1847)。死者562人(+112人)。入院は6172人(+946人)で、重症で集中治療を受けている人が1525人(+228人)。
ヴェラン保健大臣は3月21日(土)の会見で「ウイルスとの闘いは始まったばかりで、どの程度時間がかかるのか不明だが、辛抱強く連帯感を持って臨まないといけないのは確か。自宅待機の効果が現れるまでには状況は悪化するだろう」との見通しを述べた。来週月曜日の科学者会議で、自宅待機をどの程度延期するかが決まると語った。
深刻なマスク不足については「2億5千万枚のマスクを国内外に注文し、納品されたものを順次医療関係者、高齢者施設に優先的に配布する」。フランスのマスク消費のペースは毎週2400万枚だが、生産能力は週に600万枚。4月には800万枚生産が可能になるが、需要には追いつかない。医療外でも、運送業者、ゴミ収集、スーパー、郵便局員など、自宅勤務下でも仕事をせざるをえない人々も「マスクなど保護するものがなければ仕事はしない」とマスクを要求しておりマスク集めは今後の重要な課題だ。
新型コロナウイルス感染検査については、フランスには現在、1日4000人のテストをするキャパシティーしかなく、今まで症状のある人のみのテストを行ってきたためコロナ感染が始まってから6万人しかテストを受けていない。自宅待機を解除し普通の生活に戻る前に、大規模な検査ができるよう国内外の業者と連携して準備を進めていると語った。
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