アンヌ・イダルゴ=パリ市長は、4月7日、ラジオ局フランスアンフォの朝の番組で、パリ市民にマスクを配布する意向を語った。
「どんなタイプのスカーフでもマスクでも無いよりよい」。条例として正式には発せられていないが、イダルゴ市長はマスク着用を全市民に「強く推奨」。すでに、30社ほどの社会貢献性の高い企業に水温60度で洗濯も可能な布製マスク200万枚を発注済みで、準備が整い次第、市民に無料で配布する。具体的な日程、配布方法などは明らかにしていない。
また、4月8日付のル・パリジャン紙はコロナウイルス禍の後も消毒ジェルを地下鉄の駅や道路などにも配置するというグレゴワール市長補佐のコメントを掲載した。
パリ市は、春の陽気とともに多くの市民が外出規制を守らなくなっていることを受け、規制を厳格化。個人スポーツを理由とした外出は条件つきで認められていたが、3月8日からは、10時から19時の間は禁止とした。フランスでのマスク着用義務はパリの南郊ソー市が今日から、ニース市でも市民にマスクを配布してから義務付けることを明らかにとしている。