ベルチャ弦楽四重奏団は、1994年、ヴァイオリン奏者のコリーナ・ベルチャなど英国王立音楽大学出身の4人のミュージシャンで結成された。若々しい表情とバランスのとれたハーモニーでヤナーチェクやブリテンの弦楽四重奏曲を弾いたアルバムが話題になり、たちまちのうちに国際舞台に。
最近、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集が再発売されたが、それを機にシャンゼリゼ劇場の 「日曜午前のコンサート」で数回に分けて、この室内楽の最高峰全曲演奏に挑む。第1回目(10/13)は、ハイドンやモーツァルトの流れが感じられる第3番、中期の力作第8番、そしてロマン主義的な表現とバルトークにつながる現代性が共存する第16番。
その第8番を彼らのアルバムで聴き直してみた。生き生きとしたダイナミクス、歯切れのいいアタック、25年共演してきたカルテットならではの息の合った掛け合い…。最終楽章のプレストでは交響楽的な響きに興奮してしまう。第2回は11月17日で、11番『セリオーソ』や美しい緩徐楽章を持つ14番を演奏。(真)
13日11h開演。30€/15€ (26歳未満)。
Théâtre des Champs Elysées
Adresse : 15 av.Montaigne, 75008 Paris , FranceTEL : 01.4952.5000
アクセス : M°Alma Marceau
URL : www.theatrechampselysees.fr