Xavier Beauvois (1967~) 2010-12-01 舞台・映画 0 武装勢力を前に異国で苦渋の決断を迫られるフランス人修道士たち。映画『Des hommes et des dieux』は、カンヌ映画祭グランプリ受賞作とはいえ、テーマも重く演出も禁欲的。だから観客数300万人越えは想定外の事件だ。ここで監督のグザヴィエ・ボーヴォワについておさらい [...]
Pieds Nus Sur Les Limaces 2010-12-01 舞台・映画 0 しっかり者の姉クララ(ダイアン・クルーガー)と心の成長を止めた妹リリー(リュディヴィーヌ・サニエ)。母の死でクララはリリーの世話を引き受ける。ファビアンヌ・ベルトー監督が自身の小説を下敷きに、フランス作家映画の十八番、「カサヴェテス風心理劇」に挑戦。本年度カンヌの監督週間で紹介 [...]
静かにヒット街道を歩む 2010-11-15 舞台・映画 0 ●Les Rêves dansants, sur les pas de Pina Bausch 10月中旬の公開以来、静かにヒット街道を歩む本作。前衛舞踏劇の公演に挑むドイツ、ヴッパータール市の若者46人の一年を追ったドキュメンタリーだ。彼らが踊るのは世界的舞踏家ピナ [...]
銀幕の美女たち勢揃い 2010-11-15 舞台・映画 0 ●Brune Blonde この展覧会のポスターを見て、二つのことが頭に浮かんだ。まずは娘が大ファンのカトリーヌ・ドヌーヴ、そして娘たちの間で最近流行っているBlagues des Blondes(金髪にまつわるギャグ)のことだ。会場に入ると、雑誌の表紙になった金髪美女の代表選手 [...]
人に影響を受け人が変わる、そんな変化が見せられたら。 2010-10-29 舞台・映画 0 ●『映画』の門井肇監督インタビュー 絞首刑を待つ若き死刑囚と、執行時に補助役として死体を支えれば一週間の休暇がもらえる看守。静かに極限的な状況を生かされるふたりの男。等身大の人間の姿を丁寧に浮かび上がらせる映画『休暇』は、昨年のKINOTAYO映画祭で最高賞にあたるソレイユ・ドー [...]
ドヌーヴの代表作になる。”Poticheしあわせの雨傘” 2010-10-29 舞台・映画 0 もう2カ月前からポスターが出回っているフランソワ・オゾンの新作『Potiche』は、この秋イチオシの超級エンターテイメント。原題は「置物的人物」という意味。確かに、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる地方のブルジョワの奥様シュザンヌは典型的な「お飾り的マダム」。ところがですね、夫(ファブ [...]
ミクロの決死圏 2010-10-15 舞台・映画 0こども向け ●Le Voyage fantastique 事故で障害を負った要人の脳を直すため、科学者チームがミクロサイズとなり潜水艦に搭乗。血管から体内の奥深くに潜り込む。彼らに与えられた時間は1時間。 鬼才リシャード・フライシャー監督による1966年製作の古典SF。青、紫、オレンジに輝 [...]
フリッツ・ラング、ニュープリントでリバイバル 2010-10-01 舞台・映画 0 ●”Règlement de comptes (The Big Heat)” 『メトロポリス』、『M』などで知られるフリッツ・ラングが、1953年に撮った傑作がニュープリントでリバイバル。 暗黒街の実状に迫ろうとした新聞の連載をベースにした [...]
Otar Iosseliani “Chantrapas” — デモクラシーという言葉は不安にさせる。 2010-10-01 舞台・映画 0 若き映画監督のニコラは、祖国グルジアの思想統制に耐えかね、いざ自由とデモクラシーの地フランスへ。だがかの地でも、映画作りは困難の連続! 自分自身でいることの困難さと大切さを、非情と詩情、軽妙さと深刻さを織り交ぜて描く『Chantrapas』。巨匠らしくないのが魅力の巨匠オタール [...]
若手スター監督の2作目。”Les Amours imaginaires” 2010-10-01 舞台・映画 0 カナダの新鋭、グザヴィエ・ドラン監督(21歳)は、昨年のカンヌ映画祭・監督週間で初長編『J’ai tué ma mère 僕は母を殺した』を発表、注目を集めた。題名ずばり、この映画は監督演じる青年が母の重圧と葛藤す [...]