La Quinzaine des Réalisateurs1969年のカンヌ《監督週間》作品 2018-03-28 舞台・映画 0 5月3日(木)まで La Quinzaine des Réalisateurs カンヌ映画祭と同時にフランス監督協会の運営で開催される「監督週間」。 1969年の第1回では、65本が上映された。その中で現在も上映可能な長編57本、短編4本を一挙上映。大島渚『絞死刑』『新宿泥棒日 [...]
Cinéma du Réelドキュメンタリー映画祭で日本の巨匠・小川紳介 2018-03-28 舞台・映画 0 現在、ポンピドゥー・センターで開催中のドキュメンタリー映画祭 Cinéma du Réel。 40回目の節目となる今年は、ドキュメンタリー史を語るのに、避けては通れない日本の巨匠・小川紳介と小川プロのレトロスペクティブ上映を、Jeude Paume美術館と協力して実現させた [...]
『 散歩する侵略者』Avant que nous disparaissions 2018-03-19 舞台・映画 0 Avant que nous disparaissions 黒沢清監督の最新作『予兆 散歩する侵略者』は、今回紹介する『散歩する侵略者』のスピンオフとして制作された。本当に多作の同監督はこの2本を続けざまに撮影した。配給の方が追いつくのが大変だ。元祖は、前川知大(劇団イキ [...]
『Eva』イザベル・ユペール、究極のファム・ファタル。 2018-03-06 舞台・映画 0 老作家が戯曲を残し急死した。ベルトランは作者に成りすまし成功をつかむ。彼が次作の執筆のため向かうのは、アヌシーの雪深き山小屋。ここで出会うのが高級娼婦エヴァ。謎めく女は若き“偽作家”に、創作のインスピレーションを与えるだろう。 [...]
トランスジェンダーを見据えた、 正統派ドキュメンタリー。 2018-02-18 舞台・映画 0 『 Finding Phong』 このポスターの人物と題名『Finding Phong』に惹かれて観た映画…。 前半は主人公フォン自撮りのビデオ日記だ。幼い頃から不幸だった、年老いた両親を故郷に残してハノイに戻るのが辛い、といった苦悩をめそめそとカメラに向かって訴えている。フォン [...]
『CENTAURE 馬を放つ』移り変わる社会への告発。 2018-02-05 舞台・映画 0 中央アジアのキルギス。「馬は人間の翼だった」という言葉を残す、騎馬民族末裔の国である。優男ケンタウロスは、ろうあ者の妻と幼い息子とともに、慎ましくも平和に暮らしている。5歳の息子に、馬の伝説を嬉々として伝える様子はなんとも微笑ましい。彼には裏の顔がある。深夜に村人の馬小屋へ忍び込 [...]
映画『OH LUCY!』 平柳敦子監督インタビュー 2018-01-26 舞台・映画 0インタビュー フランス風に言えば「メトロ、ブロ、ドド(地下鉄、仕事、睡眠)」。それが、東京で暮らすアラフォーの独身OL・節子(寺島しのぶ)の日常だ。ある日、姪っ子から頼まれ、英会話教室に参加する。そこで待ちうけていたのは、アメリカ人講師ジョン(ジョシュ・ハートネット)。一風変わったアメリカンな [...]
監督の「懲りない性分」を感じる映画。『 Seule sur la plage la nuit』 2018-01-19 舞台・映画 0 「映画はテーマより、その語り方だ」。確かに、問題意識をもって最新の社会政治問題をテーマに据える映画もある一方で、人間関係、青春、恋愛、生死といった人間の永遠のテーマは、全ての芸術分野で飽くことなく、人間の歴史と同じ分だけ繰り返し、テーマとされている。確かに、語り方につきる。その語 [...]
怪優と諏訪監督との出会いから始まった映画。 2018-01-02 舞台・映画 0 『ライオンは今夜死ぬ』映画製作は長距離走だ。1月3日公開の諏訪敦彦監督『ライオンは今夜死ぬ/Le lion est mort ce soir』は、 2012年秋のジャン=ピエール・レオと監督の出会いが起源だ。 [...]
『12 jours』社会から隔離される言葉。 2017-12-05 舞台・映画 0 『12 jours』 よく磨かれた床、無機質な白い壁。カメラは滑るように廊下を進む。ここはリヨンの精神科病院。密室で患者と判事の面談が始まる。フランスでは2013年の法改正により、強制入院させられた精神病患者は、拘束されてから12日目を迎えるまで、外部の判事と面会をする。強制入院 [...]