三島由紀夫『近代能楽集』
« Nôs modernes » d’après Mishima

 5月16(水)、17(木)、18(金)

三島由紀夫が能の演目を現代に置き換えた戯曲集『近代能楽』から、『班女』『卒塔婆小町』『熊野』『葵上』4作を、日仏女性劇団セラフが演じる。時間軸の移動、異空間、夢想、情念などが入り交じる能独特の幽玄の世界を表現。

《あらすじ》

班女

40歳の画家・本田実子は、自分を置いて去った男、吉雄を待ち続けているうちに狂気に陥ってしまった美女・花子を家に住まわせている。しかし、花子の古風なロマンスが新聞記事になってしまう。花子の美しさを愛し、その美を独占し続けるつもりであった実子は、その記事がいずれ吉雄の目にとまり、二人が再会してしまうのではないかと恐れた。世間から花子を遠ざけるため、実子は花子を旅行に誘うが…

卒塔婆小町

夜の公園、モク(煙草の吸殻)を集める老婆の浮浪者に、ほろ酔いの詩人が声をかける。詩人は、ベンチで抱擁している恋人達たちを生の高みにいると言うのに対し、老婆は、「あいつらは死んでる。生きているのは、こちらさまだよ」と言う。そのうち老婆は自分が昔、小町と呼ばれた女だと言い、「私を美しいと云った男はみんな死んじまった。私を美しいと云う男は、みんなきっと死ぬんだ」と説明した。笑う詩人に老婆は、80年前、参謀本部の深草少尉が自分の許に通ってきたこと、鹿鳴館の舞踏会のことを語り出す…

熊野

美しい女・熊野(ユヤ)は、大実業家の宗盛に愛人としてかこわれ、豪勢なマンションで暮していた。ある春の桜の季節、宗盛は、美しい盛りのユヤを伴って花見をしたいとユヤを誘う。ユヤは断り、母親の病気を理由に、実家の北海道に帰らせてくれと願い出る。しかし、宗盛はユヤの申し出を聞き入れない…

葵上

美貌の若林光の妻・葵が入院している。看護婦によると、ひどくうなされ苦しむ彼女のもとへ、毎晩見舞いに来るブルジョア風の女がいるという。しかし実は、毎夜、葵を苦しめていたのは嫉妬心に駆られた、光とかつて恋仲であった六条康子の生霊であった…

予約 : 01 44 76 06 06 (12h-19h)  e-mail : resa@tenri-paris.com

 

 


Espace Culturel Bertin Poirée

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