演出されてる子供たちが そこにいて、没頭できない。 『Le Petit Nicolas』 2009-10-01 舞台・映画 0 9月30日公開の『Le Petit Nicolas』は国民的なヒット作になるかな? 題材のプチ・ニコラは、50年代末から愛読されている、サンペのイラスト入りの児童書(ルネ・ゴシニ著)。シリーズもので再販が繰り返されてきた。今まさに愛読中の子供も、もしかして大人も、そしてこれを読 [...]
Pierre et le Loup 2009-09-15 舞台・映画 0こども向け プロコフィエフが作曲した子供のための交響曲物語『ピーターと狼』。クラシック入門用の音楽として世界中で愛されてきた。フランスではジェラール・フィリップのナレーション版に親しんだ人も多い。 今月23日よりオスカーの最優秀短編賞を受賞した人形アニメーション版が一般公開。ピーターに弦楽合 [...]
ケチケチで成功した 謎のフランス映画 2009-09-01 舞台・映画 0 そもそも「映画が成功した」とは何をもって言えるか。作品の質? それは曖昧。観客数?それも意外に曖昧。なぜなら『アステリックス』の最新作は670 万人の観客を集めたが、最低1千万人の観客を見越し100 億を浪費したから、どちらかといえば失敗作だ。では「予算に対してもうかった映画」な [...]
近日公開される、映画祭〈パリ・シネマ〉で輝いていた作品たち。 2009-07-31 舞台・映画 0 7月に延べ7万5千人の来場者を記録し、好評のうちに幕を閉じた市民のための映画祭〈パリ・シネマ〉。個人的には、核となる長編コンペ部門のレベルの高さに驚いた。そこで今回はコンペ作の中から、近々に一般公開予定の作品を紹介したい。 「一本だけ」と言われたら迷わず挙げたいのが、〈観客賞〉 [...]
今年の夏は、イタリアの 名作を観ながら…。 『昨日・今日・明日』他 2009-07-31 舞台・映画 0 夏をパリで過ごすなら、冷房の効いた映画館でクラシックを統計的に観るというのも一案か。今夏はイタリアの旧作リバイバルが目立つ(DVDリリースの前宣伝?)。ロッセリーニ、ヴィスコンティ、フェリーニ、アントニオーニ、パゾリーニといった巨匠たちの名作のみならず、イタリア映画は、戦後すぐ [...]
Piano Forest 2009-07-15 舞台・映画 0こども向け 日本は数年来クラシックブームに沸いている。最近も全盲のピアニスト辻井伸行さんの活躍が話題に。そんな盛り上がりの余波は、時にフランスまで押し寄せる。本作はピアノ弾きの少年が登場する人気漫画『ピアノの森』のアニメ化作品だ。 名ピアニストを父に持つ修平は、努力でピアノの才能を発揮して [...]
映画祭〈パリ・シネマ〉は、夏にパリにいる人たちへのプレゼント。 2009-07-01 イベント 0映画 2003年にすい星の如く登場した市民のための映画祭〈パリ・シネマ〉。その後は毎年内容を進化させ、今年で7年目に突入。映画祭の総代表を務めるオード・エスベールさんに映画祭の魅力を教えてもらった。 「コンペ部門では全世界から集められた12作品が競います。このうち9本は監督の第1作も [...]
登場人物が自然体で、 その時折の欲求に従う。 “Le Roi de l’evasion” 2009-07-01 舞台・映画 0 久しぶりにフランス映画の怪作を紹介できる。アラン・ギロディー監督『Le Roi de l’évasion / 逃亡の王様』は何もかもが型破り。まず、メタボ中年男のアルマン(リュドヴィック・ベルティヨ)がヒーローだし、物語は予想もつかない方向に突っ走る、シーンが変わる [...]
Dauphins et baleines 3D 2009-06-15 舞台・映画 0こども向け 映画というよりスペクタクル気分で楽しみたいのがラ・ヴィレットの映画館ジェオードで公開中の本作。海洋学者ジャック=イヴ・クストーの息子で海洋探検家のジャン=ミシェルさんが、トンガ王国周辺の南太平洋の深海に潜り、マッコウクジラ、マダライルカらの日常にじっくりと迫る。観客は、3Dメガ [...]
監督たちよ、恐れるな! とカンヌは言った。 2009-06-02 イベント 0映画 ●第62回カンヌ映画祭報告。 トリアー、ハネケ、ノエ、タランティーノ、トー、スレイマン…。1月前にコンペに参加する監督の名が発表された時、今年は特に映画の「過激派」が多い気がした。彼らは自分の信じる道を突き進み、タブーや実験を恐れない。思えば今年のカンヌ映画祭のポスターはアント [...]