(南)が推薦する6月のシャンソン。 1999-06-01 シャンソン 0 ★★★ Boucherie a la Maroquinerie フレンチ・ロックのファンには、ブーシェリー・プロダクション所属の人気グループたちが覇を競う、ライブ・ハウスの新名所「マロキネリ」での初夏開幕コンサートがおすすめ。 「オヴニー」を運良く発行日に読んだ人は、5人組パリ [...]
芸術橋から抑圧者を射る眼差し。 OUSMANE SOW 1999-05-01 アート 0 ダカール沖の青黒い海、そして周辺の赤土色の大地と土埃はウスマン・ソウの彫刻の粗いテクスチャーと直結している。2.2メートルもあるウスマン・ソウの創ったヌーバやマサイ、ズールーの眼差しは、アフリカの荒野や黒い海、ダカールの沖にある奴隷売買の島だったゴレ島に向けられているのだ。 こ [...]
(南)が推薦する5月のシャンソン。 1999-05-01 シャンソン 0 ★★★Serge Utge Royo Association “Mots & Musiques” は、長い間、パリの郊外セヴランの町を拠点に、詩や言葉を尊重するシャンソンの伝統を若者達に広める活動を続け、マリ=ジョゼ・ヴィラールなどの優れた歌手を [...]
ポン・デ・ザールのウスマン・ソー彫刻展 1999-04-01 アート 0 ウスマン・ソーの彫刻を見にポン・デ・ザールに出かけた。マスコミでもよく取り上げられたせいか、太陽が輝く水曜日の午後だったせいか、歩道橋の中央に並ぶ像のまわりはすごい人出で、まるで縁日のようなにぎわい。ソーは、1935年セネガルのダカールで生まれ、22歳の時にパリに移住した。整体マ [...]
(南)が推薦する4月のシャンソン。 1999-04-01 シャンソン 0 ★★★★ Jean Guidoni 既成のシャンソンに飽き足りないファンには、ジャン・ギドニの1カ月にも及ぶ本格的なリサイタルがお勧め。今回の公演では、ギドニをスターに育てた名作詞家ピエール・フィリップとの黄金のコンビが復活。題して「Fin de Siecle」とは、出来すぎな [...]
複眼者の視点。 David Hockney展 1999-03-01 アート 0 「好きなものを好きな時に、好きなところで描く」というホックニー。明るい色と光に満ちた部屋、プールサイドに横たわる男、青い空。絵の好きな子供がそのまま大人になって、童心のまま描いたような素直さが気持ちいい。現在開催中のホックニーの三つの展覧会は「空間と風景」「ピカソとの対話」「写 [...]
(南)推薦、3月のシャンソン。 1999-03-01 シャンソン 0 ★★★Les Femmes Dans La Chanson 昨年好評だった、フェミニストの歌手たちを中心に繰り広げられる「女のシャンソン月間」に、今年は12人が参加する。主な歌手は次の通り。流暢なピアノの弾き語りのヴェロニク・ペステル。鞭を振りあげサドマゾソングを歌うリュリュ・ボ [...]
オーラに包まれて Mark Rothko展 1999-02-01 アート 0 ぼんやりと浮かび上がる大きな長方形。その前で、いつの間にか私は思い出をたどっている。人生は風のようにはかない。誰もみなひとりぼっちだ。 1903年にユダヤ人としてロシアに生まれ、10歳の時にアメリカへ移住。”ニューヨーク派”としてゴットリブ、ラインハー [...]
がんばれふれんちみゅうじっく 1999-02-01 音楽 0 どうも近ごろ停滞気味の世界音楽シーン、そしてフランスも…。この停滞期を乗り切るには「ガツン」とパンチのあるようなものを探して冒険するよりは、「ドローン」としながらも「音楽は流れ続ける」ということを感じさせてくれるものをこの二月、春にむけて聴くのがよいでしょう。 で、まずはDo [...]
都市と廃虚 –自然と造化物 宮本隆司/柴田敏雄写真展 1998-12-01 アート 0 大きなビルが足蹴りを食らったかのように横転している、巨大な写真が観る者を呑み込み、あたかもその現場に立ち会わせているかのような臨場感を与える。神戸大震災の光景だ。 宮本隆司は、84年、たまたま撮ったビルの取り壊し工事の光景から触発されて、都市の崩壊現場を撮り続けている。劇場で [...]