エキゾチシズムの分かち合い。Biennale de Lyon 2000-08-01 アート 0 ミレニアム記念、第5回目のリヨン・ビエンナーレが開かれている。コミッショナーは「大地の魔術師」展で論争を呼んだジャン=ユベール・マルタンだ。 彼は今回は、5人の民俗学者の協力を得て、非常に面白い切り口で、現代美術のカテゴリーを組み立てている。22の主題は、ポストコロニアルな状 [...]
(南)が推薦する8月のシャンソン。 2000-08-01 シャンソン 0 ★★ Lou Saintagne ルー・センターニュは、黒のドレスが艶めかしい松尾和子のような大人のムードを持っている。戦時中、歌とダンスで活躍、映画「マドモアゼル・スイング」に主演したイレーヌ・ド・トレベールやマリ・デュバなどのファンテジストたちの歌を中心に、ピエール・マッコ [...]
セリーヌの声 2000-07-15 本 0 ●Anthologie Celine フランス、日本でも年々、セリーヌの読者は増えている。昨年はガリマール社の文庫シリーズのひとつ、Imaginaireシリーズでセリーヌの博士論文が再版されたが、先頃、すでに入手不可能であったセリーヌのレコードがCDで再版された。 このCD [...]
脳裡にある世界。”Voila” 2000-07-01 アート 0 世界をいかに掴むか? そもそも世界とはいったい何なのか? 世界とは掴めるものなのか? アーティストたちは現実の世界をどのように見、観察し、空想し、作品化するのか? ミレニアムを記念して、市立近代美術館が全館を開放し、秋まで続く大規模な現代美術展だ。ボルタンスキーとラヴィエを顧 [...]
(南)が推薦する7月のシャンソン。 2000-07-01 シャンソン 0 ●16e Francofolies (7/10日~15日) 昨年末、タンカー「エリカ号」沈没で仏北西岸を襲った重油汚染もだいぶ処理され、ラ・ロシェルの町は以前のような避暑地のたたずまいを取り戻してきた。同市恒例のシャンソン・フェスティバル “フランコフォリーR [...]
フィリップたちの官能小説。 2000-06-15 本 0 日本でも知られるフィリップ・ソレルスの新作『Passion fixe』、そして『ベティー・ブルー』の原作を書いたフィリップ・ジアンの『Vers chez les Blancs』。彼らの新作はいずれも「官能的」だ。 ソレルスにおける「官能」は、小説の中でTaoが多く語られるよう [...]
ルーブル美術館の〈原初芸術〉。 2000-06-01 アート 0 この4月、ルーブル美術館に〈 les arts “premiers”/原初芸術〉部門が開設された。以前は “primitifs (原始)” 芸術と呼んでいたのを “lointains (太古)” 芸術とい [...]
(南)が推薦する6月のシャンソン。 2000-06-01 シャンソン 0 ★★★Jacques Favart & Sachiko Kaiyama 自作自演歌手ジャック・ファヴァールと、出身地の仙台、そして東京、パリを股にかけ、アクロバット、演劇などインターナショナルなパフォーマンスを構成・演出する真乃ソロこと、シャンソン歌手の貝山幸子によるジ [...]
サルトルとB… 2000-05-15 本 0 ●Lignes, nouvelle serie, “Sartre-Bataille”, mars 2000 今年の頭からフランスのメディアにサルトルがよく登場している。サルトルについての本がいくつも出版され、雑誌・新聞での特集はもちろん、サルトルの名が付く [...]
(南)が推薦する5月のシャンソン。 2000-05-01 シャンソン 0 ★★★★Aimez-vous FANON? 日本のシャンソン歌手たちが愛唱する「スカーフ」やグレコの名唱「歌う少年」、女優メルクーリが歌った「サモスの船」などの作者で知られる故モーリス・ファノンの歌には、あらゆる権力に対しての激しい怒りを内に秘めたものが多く、フェレのアナーキー [...]