世界との和解の試み。 2001-12-15 本 0 ●Laure Adler《 A ce soir》 1989年、ミッテランの文化顧問。1993年からはFrance 2で深夜に放映されていた文化番組「Le Cercle de minuit」の制作と司会。現在は文化専門ラジオ局France-Cultureの代表。こうした社会的、文 [...]
犯罪としての絵画、近代化の呪われた部分。 “La peinture comme crime” 2001-12-01 アート 0 フーコーが、近代における権力の構造を、理性によって自発的に服従する「権力の自動化」と暗示したのは、パノプティコンと呼ばれる刑務所の構造からであった。一望監視施設、つまり中央から常に監視されている、と思う心理を中心とした自動服従システムは、いかに合理的に人間をコントロールするかを [...]
(南)が推薦する12月のシャンソン。 2001-12-01 シャンソン 0 ★★★★ Quartet Buccal 女性4人組、カルテット・ビュカルの公演 “Entre chienne et louve” が評判。彼女たちの、四つの口を楽器のように使いこなすアカペラの質の高さとオリジナリティーに脱帽してしまった。 ブラッサンス [...]
Forever/Faut rever Mozart 2001-11-15 本 0 ●Philippe Sollers《Mysterieux Mozart》 このソレルスの新作は、モーツァルトの生涯をフィクションとした小説ではなく、モーツァルトの伝記でもエッセーでも解説書でもない。様々な作家、画家、音楽家などを扱った『La Guerre du gout』(Ga [...]
現代美術に国境は存在するのか?”Des Territoires” 展 2001-11-01 アート 0 パリ国立美術学校で『Des Territoires』展が開かれている。ジャン=フランソワ・シュヴィリエは同校の教授でもあり、1994年から「現代社会におけるアートと情報」をテーマに公開授業を開始した。そこは生徒でなくても誰でも自由に参加でき、アーティストや知識人など多様な人々の [...]
(南)が推薦する11月のシャンソン。 2001-11-01 シャンソン 0 ★★Monsieur Poli 人気歌手のF・カブレルが発掘した 3人組ムッシュー・ポリに注目したい。リード・ボーカルのジェラール・ポリの詩は、ディケースらの歌手仲間たちも取り上げる詩情豊かな歌から、悪魔チックな歌などさまざま。ジャズ、ボサノバ、ロックのリズムをシンプルな演奏で [...]
前進する反復・再開。 2001-10-15 本 0 ●Alain Robbe-Grillet《La Reprise》 ヌーヴォー・ロマンの代表者として知られるロブ=グリエのこの新作は、何よりもまず、スパイ小説だ。 1949年。フランス情報局諜報員アンリ・ロバンが、極秘任務のためにベルリンに送り込まれる。彼にその任務の詳細は知ら [...]
本腰をいれて制作活動を開始。 2001-10-01 アート 0インタビュー パリには、以前からイラストレーターの仕事をしながら滞在していた佐野智香(ちか)さん。1年半前に一念発起して、今までに習ったことがなかったフランス語の勉強をソルボンヌの文明講座で始めた。それもひと段落がつき、現在学生からアーティストへの身分変更を検討中。これで気持ちを切り換え、し [...]
(南)が推薦する10月のシャンソン。 2001-10-01 シャンソン 0 ★★★Joel Favreau “Salut Brassens” ブラッサンス狂集まれ! エスパス・ジャポンのすぐ近くのメナート劇場で、J・J・フランシャンのアコーデオンをバックに、ブラッサンスの元ギター奏者ジョエル・ファヴローが、見事な “ [...]
ウエルベック新作。 2001-09-15 本 0 ●Michel Houellebecq《Plateforme》 現代フランスでおそらく最もメディアで話題になる作家、ウエルベック。その第三作、『プラットフォーム』は、慣例の新刊出版シーズンに先だって店頭に並び、以来、大きな反響、論争を引き起こしている。この反響とは、むしろ非難的 [...]