(南)が推薦する11月のシャンソン。

★★Monsieur Poli
 人気歌手のF・カブレルが発掘した
3人組ムッシュー・ポリに注目したい。リード・ボーカルのジェラール・ポリの詩は、ディケースらの歌手仲間たちも取り上げる詩情豊かな歌から、悪魔チックな歌などさまざま。ジャズ、ボサノバ、ロックのリズムをシンプルな演奏で歌う。5日~10日/22h 70F/60F
*Sentier des Halles :17 rue d’Aboukir 2e 01.4261.8996 
★★★Sarclo
 自作自演歌手のサルクロが、レゲエのリズムに乗って小児性愛者の哀歌やエロチックな内容のテキストを歌う感動(?)とこきおろしのステージ。会場内は炭疽菌をバラ撒かれたような恐怖でパニックに陥ること必至だが、”Fait-il apprendre a nos enfants” のような感動的な歌も歌っていて、ブラッサンス賞ほか多くの賞に輝いた彼の経歴がうなずけます。2枚目の新CDがEPMから発売された。
6日~12月9 日。火~土/20h 90F/70F
*Sentier des Halles
★★★Alice Dona
 Ye-Ye-歌手から作曲家に転向したアリス・ドナは、C・フランソワ、S・ヴァルタンなど多くの人気歌手にヒット曲を提供してきた。中でもセルジュ・ラマが歌った「灰色の途」は、ダリダほか世界中の歌手たちに歌われた。80年代以後は、シャンソン学校を経営し新人歌手の育成に貢献。久々に舞台で歌う今回のステージは、シャンソン歌手志望の人なら絶対に聴かなくては。
6日~12月1日/20h30
155F/135F(Fnacなどで前売り中)
*Theatre de Dix-heures:

36 bd de Clichy 18e 01.4606.1017


ムッシュー・ポリ


●Susheela Raman
 ロンドンでのインド・パキンスタン系ポップスが元気だが、今いちばん話題の歌手の一人は、処女アルバム”Salt Rain”(Narada World) を出したばかりのシュシーラ・ラマン。英語で歌われる曲は、ちょっとジョニー・ミッチェル風で行儀がよすぎるが、ヒンズー語やサンスクリット語で歌われる曲では、南インドの伝統音楽で培われた声が、絹のようにしなやかに揺れ動き、夢の境地へと誘ってくれる。インドやアフリカの打楽器やチェロを中心にしたバックも美しい。(真)
*パリ公演は21日と22日、Caf de la Danse: 5 passage Louis-Philippe 11e 01.4021.7070

●日曜の朝の室内楽
 4日は、モーツァルト、ベートーヴェン、バルトークなどで歴史的名演を残してきたジュリアード弦楽四重奏団で、ハイドンの荘重なラルゴで始まる76番の4『日の出』とシベリウスの緊張感にあふれた名曲ニ短調『親愛の声』。
25日は、ボザール・トリオで、ハイドンのピアノ三重奏曲第32番とシューベルトのピアノ三重奏曲第2番。
11h 130F(当日売りのみ10hから)
*Theatre du Chatelet :
Place du Chatelet 1er 01.4028.2800

●中村ゆかり、藤井一興デュオ

 ヨーロッパ各地や日本でのリサイタルで大活躍のヴァイオリニスト、中村ゆかりと、ピアニストの藤井一興が共演する。ベートーヴェンの渋い名曲、ヴァイオリン・ソナタ第10番やフランクのヴァイオリン・ソナタほか。

22日/20h30 80F/50F(学生・会員)

*Maison de la culture du Japon :

101 bis quai Branly 15e 01.4437.9500

●Dave Holland

 いちばん音がきれいなベーシストといったら、デイヴ・ホランドと答える人が多いだろう。長くバックをつとめたマイルスの影響か、若い人の起用の仕方もとてもうまい。スティーヴ・コールマンも彼のグループで演奏して注目された。今回はトロンボーン奏者のロビン・ユーバンクスやサックス奏者のクリス・ポッターをふくむクインテット。

6日/21h 130F

*New Morning : 7-9 rue des Petites –

Ecuries 10e 01.4523.5141

●Sergent Garcia

サルサ・マフィンで人気グループになったセルジャン・ガルシアだが、最近はボーカルにもぐんと味が出てきたし、さまざまな打楽器がからむリズムも本場に負けないダンス・フィーリング。

13日/20h30 154F~176F(Fnacなどで前売り中)

*Olympia : 28 bd des Capucines 9e

●Gary Lucas

キャプテン・ビーフハートのギタリストだったこともあるゲイリー・ルーカスは、少年時代に台湾に住んでいたことがあり、最近、中国40年代の歌謡曲をベースにした新アルバムを出したばかり。面白い公演になりそうだ。

11日 79F(Fnacなどで前売り中)
*Reservoir:16 rue de la Forge-Royale 11e 01.4356.3960