EXPO : The Velvet underground 2016-04-17 音楽 0 50年前の1967年に、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド (以下VU)のファーストアルバムが出た。有名なジャケットはアンディ・ウォーホルの手になる黄色のバナナ。1964年、ルー・リードとジョン・ケイルはNYで出会い、意気投合してバンドを結成。ウォーホルは、VUの演奏にほれ込み、 [...]
Sidiki Diabaté 2016-03-31 音楽 0 マリの首都バマコ生まれのシディキ・ディアバテは、今年23歳。代々コラという弦楽器を弾き続けてきたグリオの家系に属し、父はトゥマニ・ディアバテ、祖父は同名のシディキ・ディアバテで、いずれも最高のコラ奏者。昨年11月、フィルハーモニー・ド・パリで、父親のトゥマニと共演し、その成熟し [...]
Leila Schayegh “Bach/Sei Suonate” 2016-03-19 音楽 0 バッハのヴァイオリンとハープシコードのための6曲のソナタは、音楽が自然に流れていく名曲が続いて大好きなのだが、このアルバムはその決定盤になるか もしれない。どんどん人気が出てきている、バロック・ヴァイオリンの若手レイラ・シャイエと、チェンバロのイェルク・ハルベックの演奏は、速い [...]
寒く湿ったブリュッセルの春を謳歌する ベルジチュード 2016-03-15 音楽 0 この原稿を書いている現時点の窓景色は、3月になったというのに雪嵐の天気。おお寒。「雨樋から落ちる雨水が僕らを直撃するから、アパルトマンの雨戸を全部閉めて春を祝おう」という歌い出しの歌「シャルラタン(いかさま師)」は、春は名ばかりのペテン師と歌うのだが、「これは典型的なブリュッセ [...]
レユニオン島のマロヤの女王、 クリスティーヌ・サレムに聞く。 2016-02-24 音楽 0 2009年10月、インド洋上マダガスカルの東方に浮かぶレユニオン島(フランス海外県)の音楽マロヤが、ユネスコ世界文化遺産として登録された。ルーレと呼ばれる、またがって上に座って叩く太鼓、カヤンブと呼ばれるサトウキビの茎を板状に張った箱を揺さぶって鳴らす楽器に合わせて、奴隷の哀歌を [...]
Selah Sue “Reason” 2016-02-18 音楽 0 ストロマエ同様、やはりベルギー出身の歌手、セラ・スーの、昨年出たアルバムです。処女アルバム「Selah Sue」は、プリンスの前座をつとめたという話題もあって80万枚売り上げという大ヒット。この 2 作目でも、相変わらず、R&B、ヒップホップ、エレクトロ、フォークなど幅 [...]
Duarte, Télamuré 2016-02-15 音楽 0 昨年10月に、ポルトガル演歌、ファドの女性歌手、ジゼラ・ジョアンのアルバムを紹介し、まだまだファドの伝統に真っすぐつながっている歌手のいる幸せを書いたけれど、このドゥアルテもその一人。柔らかなバリトンでいながら、ファド歌手ならではのこぶしがあって、ぼくらの心を引きつける。それに舞 [...]
Stromae “Racine carée Live” 2016-02-12 音楽 0 前号の「しょっぱい音符」で触れられていたストロマエのライブDVD。信じられないほどの完成度で、トーキング・ヘッズの『ストップ・メイキング・センス』に迫る傑作。影絵のようなアニメや抽象的なモチーフを使った舞台の美しさ。どこまでもヒューマンでマイムを思わせる踊り。そして歌!明快でリズ [...]
Sons d’hiver 2016-01-29 音楽 0 ヴァル・ド・マルヌ県各都市で、新しいジャズの動きを紹介してきたフェスティバル「冬の音たち」も、今年で25周年。ごくろうさま。おすすめのコンサートを紹介。 5日(20h30〜)①は、マーク・リボーのセラミック・ドッグ。トム・ウェイツのアルバムでファンが増えたギター奏者だが、アルバー [...]
Nelson Goerner “Chopin” 2016-01-20 音楽 0 アルゼンチン生まれの名ピアニスト、ネルソン・ゲルナーが昨年秋に出したショパンのアルバム、その中の『前奏曲集』は傑作で、数曲選んだり、全曲通したりして毎日のように聴いている。それぞれの曲の感情の起伏が、ある時は激しく、ある時は優しく、ある時は軽やかに、ある時は沈みがちに、ゲルナー [...]