アトランさやか『パリのアパルトマンから』 2014-03-18 本 0 フランス生活、パリ生活になじめない日本人が多い。「フランス人は自己中心的」、「謝らない」、「仕事熱心でない」とぐちが絶えない。一理あるけれど、そんなにいつも肩を怒らしていては疲れるだろうな、パリ生活だって楽しいのになあ、とボクは同情するのだが、そんな人にはこの一冊を推薦したい。 [...]
豊かなドキュメンタリー作品 2014-02-20 本 0こども向け Arte Editions 24.99€ 誰かが踊る姿は、見ていてこちらの心も踊らされる。だが今回は、美しいダンス鑑賞に飽き足らず、一歩進んで、踊ることを選び取ったダンサーたちの内面世界までをも垣間見られそうな、豊かなドキュメンタリー作品を紹介したい。大人も子ども [...]
クリスマスの時期に子どもと楽しみたい 2013-12-19 本 0こども向け 今回は、クリスマスの時期に子どもと楽しみたい3作品をご紹介。 ①Noël chez Ernest et Célestine クマおじさんアーネスト、ネズミ娘セレスティーヌが主役の絵本シリーズから。お金がなくても素敵なクリスマスを手作りする「システムD(切り抜け) [...]
私たちの辞典ができた! 2013-10-21 本 0 10月2日夜、ヴァンセンヌの森の入り口、Porte Doréeにある国立移民歴史記念館で『フランスをつくった外国人辞典』の刊行記念イベントがあった。表紙を彩るキュリー夫人、ダリ、ピカソ、ジョゼフィン・ベーカー、ベケットなどの顔写真。外国出身ながらいろいろな分野でフランスに貢献した [...]
絵本&児童書を3冊 2013-10-21 本 0こども向け Ed. La Joie de lire 14.9€。 今回は動物と人との関係をあらためて考えさせられる絵本&児童書を3冊紹介。 ①KAKO le terrible 主人公は愛らしいカバと飼育係。この絵本(エマニュエル・ポラック作/バルー画)の表紙は、一見ほのぼのとした印象を与える [...]
『半空的花』—-風が運ぶ新しい命の旅へ 2013-08-10 本 0 モンマルトルの階段から、まるでスキップしているように軽やかな足どりで、金髪のひとが降りてくる。今年、日本外務省主催の第6回国際漫画賞の優秀賞のひとりに選ばれた中国人漫画家MINT(本名:ヤオ・ウェイ)。 ハルビン生まれ。13歳の時に、成田美名子作『エイリアン通り』、田村由実作『B [...]
石井光太『遺体』の仏語版が出た。 2013-04-08 本 0 3月7日にSeuil社から出版された『Mille Cercueils』は、一昨年の震災のとき津波に襲われた岩手県釜石市の、遺体安置所を取材した石井光太氏のルポ『遺体』(新潮社刊)の仏語版。膨大な数の犠牲者が発見される中、検死に動員される医師、葬儀屋、搬送を担った市の職員、多くのボ [...]
林瑞絵『パリの子育て・親育て』 2013-02-02 本 0 子を育てながら親も育てられる、というテーマで続いたオヴニーの連載が一冊の本になった。妊娠、出産、たまたま通りかかったトラックの荷台に書かれていた「MILA」をそのままとってミラと命名。そのミラさんがもうすぐ10歳になるまでの、子と母親(林瑞絵)の付き合いが、さなざまなエピソードと [...]
避けては通れない漫画3作品 2013-01-21 本 0こども向け Ed. Tonkam 9.35 € 現在、フランスにおけるマンガの売り上げでは、尾田栄一郎の『ワンピース』、真島ヒロの『FAIRY TAIL』、岸本斉史の『NARUTO』などが上位を占めている。またフランスの芸術家の間でもファンが多い谷口ジローは、芸術文化勲章〈シ [...]
『影の部分』秦早穂子著 2012-09-08 本 0 映画『勝手にしやがれ』の邦題の名付け親で、現在もジャーナリストとして健筆をふるう秦早穂子氏の自伝的小説。ヌーヴェル・ヴァーグの息吹を間近で感じた数少ない日本人による第一級の映画資料でもある。 「舟子」こと幼少期の「私」と、20代で単身パリに渡り、映画業界に身を置く「私」が、交互に [...]