避けては通れない漫画3作品

Ed. Tonkam 9.35 €    現在、フランスにおけるマンガの売り上げでは、尾田栄一郎の『ワンピース』、真島ヒロの『FAIRY TAIL』、岸本斉史の『NARUTO』などが上位を占めている。またフランスの芸術家の間でもファンが多い谷口ジローは、芸術文化勲章〈シ [...]

『影の部分』秦早穂子著

映画『勝手にしやがれ』の邦題の名付け親で、現在もジャーナリストとして健筆をふるう秦早穂子氏の自伝的小説。ヌーヴェル・ヴァーグの息吹を間近で感じた数少ない日本人による第一級の映画資料でもある。 「舟子」こと幼少期の「私」と、20代で単身パリに渡り、映画業界に身を置く「私」が、交互に [...]

稲葉宏爾『ガイドブックにないパリ案内』

ひと昔前に植草甚一という偉大な「東京の散歩者」がいたが、飽くことを知らない「パリの散歩者」といえば稲葉宏爾。彼の、『ガイドブックにないパリ案内』を全面的に改訂したこの一冊を読んだり、その写真を見たりしていると,よくもまあ、これだけ歩いたものだと感心してしまう。パリの街に投げかけら [...]

『その女(ひと)の名はロジィ:ポール・クローデルの情熱と受苦』

ポール・クローデルの『真昼に分かつ』の女主人公イゼのモデルとなった女性とは誰だろうとずっと気になっていた。家族と共に中国に行く船上でフランス領事クローデルと知り合い、恋愛関係に陥った人妻だ。 彼の子を宿したままベルギーに渡り、別の男性と結婚。二人は13年後に再会した。なんとも身勝 [...]

『日本脱出記』 読み始めたらやめられない大杉栄パリ滞在記。

1976年かな、パリに住み始めたボクは、たまたま読んだ大杉栄の『日本脱出記』にとっつかまってしまった。そこには、無政府主義による革命を固く信じながらも、奔放で、自由な精神を第一とし、人生、女、子供をこよなく愛した男の息吹きがある。 1922年11月20日、東京にいる大杉に、フラン [...]

ブリュッセル:エルジェとチャンの友情物語

今回はブリュッセル特集。そこでタンタンとチャン、というかタンタンを生み出したエルジェとチャンの物語。1934年、エルジェはブリュッセルの美術学校に留学中の中国人チャンと出会う。どちらも27歳だった。チャンの話を聞きながら、『Lotus bleu  青い蓮』の構想がふくらんでゆく。 [...]

ダニエル・クロウズの『Mister Wonderful』

しばらく前にニューヨークタイムズに連載され、今年4月に米国で一冊の本になって発売されたダニエル・クロウズの『Mister Wonderful』が、さっそくフランス語に翻訳されて出版された。 思春期を脱しつつある若者たちを描くのが得意なクロウズだが、今回の主人公のマーシャルは50代 [...]

林瑞絵『フランス映画どこへ行く』

映画好きの友人と嘆き合った。「最近のフランス映画はつまんない」、「いつも同じ俳優、シナリオ重視、生きてない、な〜ぜ?」。こんな疑問を抱いている時に出会ったのが、現代フランス映画の社会学といってもいいこの新刊。林瑞絵はパリ在住のジャーナリスト。このオヴニーにも「映画」について書いて [...]

パリのとっておきビストロ・レストラン

「料理人が選んだ」と副題にあるように、著者はパリの高級レストランで修業をつんだ後、現在湘南で料理教室を主宰している小川奈々さん。それだけに各レストランのシェフたちのこだわり具合を見抜いてしまう視点がある。 Chez Casimir、Le Baratin、L’Ourci [...]

マンシェットとタルディとの出会い

●Manchette-Tardi “La Position du tireur couché” アメリカのハードボイルド小説の影響を受けながらフランスで生まれたロマン・ノワール。ジャン=パトリック・マンシェット(1995年52歳で死亡)は、7 [...]
 

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