パリのあちこちにチェーン店系のパン屋さん 2002-04-15 読者からの手紙 0 最近、パリのあちこちにチェーン店系のパン屋さんをよく見かける。モダンながら、フランスの田舎を思わせるインテリア。店の奥にはパンを焼く作業場が見わたせ、清潔。値段は少し高めだが品揃えは豊富。赤と白のユニフォームを着た店員は、社員教育が行き届いているのかテキパキ働き、愛想がいい。私の [...]
一般的にオフィスの机の上には 2002-04-01 読者からの手紙 0 一般的にオフィスの机の上には文房具が散らばっているものだ。最近はコンピューターが備えてあるのが多い。また以前は禁煙家の机には必ず灰皿が置いてあったが、数年前に制定された法律により禁煙室で吸わなければならなくなり、よってこの灰皿は現在なくなっている。 ここまでは世界共通の光景だが、 [...]
半円を描きながら 2002-03-15 読者からの手紙 0 半円を描きながらパリの北半分を回るメトロ2号線は移民が多く住む、バルベス、ベルヴィルなどを通る。臭い、汚い、危ないと、この線を嫌う人も多い。 ある日曜日、私はこの沿線に住む友人に昼食に呼ばれた。休日だから車内は普段よりのんびりしている。見まわすと今日もほとんど有色人種ばかりだ。そ [...]
数年前に撮影の仕事で 2002-03-01 読者からの手紙 0 数年前に撮影の仕事で、サハラ砂漠を小さなプロペラ機で数時間かけて横断する機会があった。砂漠といってもいろいろな顔があり、灌木があったり、石ころだらけだったりと変化があり、ときたま痩せ細った動物が飛行機の音に驚いてあてもなく走っている姿をみかける。曲がりくねったニジェール川が太陽の [...]
ユーロに変わってから 2002-02-15 読者からの手紙 0 ユーロに変わってから老眼鏡という持ち歩き荷物がひとつ増えてしまった。めがねをかけねば、小銭の区別がまったくつかない。サンチーム玉もユーロ玉もほとんど似ている。似すぎている。これは明らかなデザインミス。眼鏡をかけなければお釣りをごまかされてしまうかもしれない。かといって、かけたり、 [...]
「五体満足でありますように」 2002-02-01 読者からの手紙 0 「五体満足でありますように」、出産を前にこう願わない親はいないだろう。でも、もし障害を持つ子が生まれてしまったら、それは自分の遺伝子の欠陥のせい? 神様の操作ミス? それとも胎児の障害を見落とした医者の責任? 昨年十一月下旬、仏裁判所は後者を選んだ。ダウン症の子を持つ親が障害を見 [...]
年頭に縁起でもないと言われるかもしれないが 2002-01-15 読者からの手紙 0 年頭に縁起でもないと言われるかもしれないが、治安がこの数年悪くなる一方のパリで、じつをいうと私自身もスリの被害体験を味わってしまった。 その日、空港に友だちを迎えに行った帰りの郊外電車RER(B)線の車両内で事件が起きたのである。午後十時頃だった。車両には私たち以外に数人が乗って [...]
トゥッサン (万聖節) の休み 2001-11-15 読者からの手紙 0 トゥッサン (万聖節) の休みを二週間に延長しようとジャック・ラング教育相が提案しているらしい。えっ! これ以上学校の休みを増やすの! 九月に新学年が始まると間もなくトゥッサン。続いてクリスマス。二月の冬休み。そして春休み。来仏当初、バカンスと追いかけっこしていた思い出がある。そ [...]
一個のリンゴが枝の端に 2001-11-01 読者からの手紙 0 一個のリンゴが枝の端にぶらさがっていた。地面には、熟したり、虫に食われたりして自分の重みに耐えきれずに落ちたリンゴがあちこちにころがっている。パパの代に植えたというから一世紀以上経っているリンゴの木だ。そういうベルナデットさんは現在八七歳、元気はつらつで独身のせいか若々しい。ふだ [...]
「大切な一票」「貴重な一票」 2001-10-15 読者からの手紙 0 「大切な一票」「貴重な一票」などの言葉をマスコミで見聞するが、その言葉に慣れてしまいあまり実感がわかないのか残念ながら棄権する人が多い。海外からの一回目の投票は初めてでどうしてよいか分からず間に合わなかったので、二回目は早く投票準備を始めた。 まず日本で居住登録していた地区の選管 [...]