Jò napot!(ヨナポート!) こんにちは! 2013-06-20 ディアスポラ 0 新進気鋭のDragmanの小説が一番のおすすめ。 リュクサンブール公園の近く、ボナパルト通り92番地にある、ベンチに腰掛けて頬杖をついた銅像の美女に誘われ、ハンガリー学院を訪れた。パリに住むハンガリー人にとって、ここのメディアテックは母国語の重要な供給源となっている。責任者のガ [...]
Incredibile !(インクレディビーレ!) 信じられない! 2013-05-17 ディアスポラ 0 日本でよく食べる「ナポリタン」の話をすると、アンドレア・デ・リチスさんは顔をしかめた。「イタリアにはそんな食べ物は存在しない」という。そして料理本の棚から「パスタ事典」を取ると、「フランス人のアルデンテですら、ぼくたちにはコシが足りないくらいだよ」とため息をついた。 彼は9区 [...]
Mensch !(メンシュ! まったく、もう!) 全部で320キロもあるの! 2013-04-20 ディアスポラ 0 ポンピドゥーセンターのすぐ脇にあるドイツ語書店〈Marissal-Bücher〉に足を踏み入れると、店主のペトラ・クランジェルさんが積み上げられた段ボールの山と格闘していた。ドイツから前日到着するものが、渋滞などで遅れて届いたらしい。その間も電話が鳴り続け、ドイツ語で [...]
De lente is er !(ドゥ・レンテ・イズ・エール) 春が来た! 2013-03-22 ディアスポラ 0 知り合いのオランダ人が年季の入った自転車を乗り回しているので、「どこで見つけたの?」と聞くと、www.nederlanders.frという、フランス在住のオランダ人たちが情報を交換するサイトがあるのだという。さっそく調べてみると、言葉は全くわからないのだが、記事やアノンスのほか [...]
母国語で読むということ〈イディッシュ語編〉 2013-02-22 ディアスポラ 0 העלא(ショレムアレイヘム)こんにちは! 西暦70年のローマ帝国による追放から、1948年のイスラエル建国にいたるまで、国を持たず、世界中をさまよったユダヤ人。特に東欧に移住したアシュケナジムと呼ばれる人々の使っていたイディッシュ語は、ディアスポラ言語の代表と言ってよい。聞き [...]
—母国語で読むということ〈中国編〉— 店内に漢字の嵐が渦巻く。 2013-01-21 ディアスポラ 0 「有朋自遠方来 不亦楽(朋有り遠方より来たる。亦た楽しからずや) 」。カルティエラタンの小路で漢字の本を山積みにしたショーウィンドーを背に初老の男性がタバコをくゆらせている。知的な雰囲気にふと論語の一節を思いうかべた。中国書をあつかう友豊書店の店主「キムさん」こと潘立 [...]
ミサの場が配付場所。 2012-12-22 ディアスポラ 0 フリーペーパー『Dzień dobryジェンドブレ(こんにちは)』編集長のジャン=ルイ・イザンベールさん。奥さんは、同じ事務所でポーランド関係のバスや航空チケット、保険などの代理業を営んでいるリディアさんだ。 ショパンやキューリー夫人などフランスで活躍したポーランド [...]
♪むすんでひらいて♪ 2012-11-23 ディアスポラ 0 息子の敬章さん。指差しているのは、 父親もコレクションしていたという木製国産写真機。 戦後NHKの人気ラジオ番組だった「とんち教室」。その企画・出演者の石黒敬七は、「石黒旦那」として独自の鋭いウィットや大ボケで聴衆を楽しませた。だが、彼が戦前パリで『巴里週報』なる邦人誌を編集し [...]
「Привет!(プリヴィエート)やあ!」 2012-10-23 ディアスポラ 0 9月15日。カメラ愛好家で賑わう土曜日のボーマルシェ大通りに異様な人だかりができていた。「x」印が引かれたプーチン大統領の写真やキリル文字(ロシア語)のプラカードを手にした人々が大声で「ロシアに言論の自由を!」と叫んでいる。祖国で大統領を風刺した女性バンド〈プッシー・ライオット [...]