バルザックの料理帖4 2008-07-15 ノルマンディーの作家と食 他 0 バルザックの性格といえば、豪快で楽天的ということが挙げられる。仕事には厳しく、校正を10回以上も重ねては印刷所に嫌われていたらしいが、その私生活は数々の面白おかしいエピソードで彩られている。一度名声を得るやいなや、貴族に憧れる彼は社交界へデビューするが、「大声を出し、絶えず懸河 [...]
バルザックの料理帖–3 2008-06-16 ノルマンディーの作家と食 他 0 仕事中のバルザックは、昼食によくœufs frais à la mouilletteという、フィンガーパンを食べていた。細長いバター・トーストにパセリをふり、半熟玉子の卵黄をからませて食べる。そそくさと食事を済ませ、再び仕事に戻る作家の姿が目に浮かぶよ [...]
バルザックの料理帖2 2008-05-15 ノルマンディーの作家と食 他 0 バルザックの仕事中のストイックな食事制限は、母親の影響を受けていると思われている。18世紀のブルジョワ家庭に生まれ育ったバルザックの母親にとって、食事とは「役に立つ」ものでなくてはならなかった。節約と仕事を重視する母親にとって、子供が好きなお菓子は「無駄」な部類の食べ物。彼女自 [...]
バルザックの料理帖1 2008-04-15 ノルマンディーの作家と食 他 0 バルザックは若いころに事業に失敗したために一生を借金地獄の中で暮らす羽目になり、常に仕事に追われていた。1829年から1850年までに彼が書いた小説は約100作、その中の登場人物は約2500人にものぼる。一番長いときには一日のうち18時間を執筆に費やしていた作家にとって、コーヒ [...]
ノエルにプレゼントしたい料理の本 2007-12-15 本ノルマンディーの作家と食 他 0 ●Alain Mordelet “La Coquille Saint-Jacques” クリスマスから正月にかけてのごちそうに欠かせない食材が、620号のレシピで もとりあげたホタテ貝。この一冊は、ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』をはじめとし、西欧文 [...]
パン屋さんのお菓子たち 1999-12-01 ノルマンディーの作家と食 他 0 bûcheは薪 (たきぎ) のことだが、薪の形をしたノエルのケーキもbuche。ロールケーキの表面にクリームが木の皮状に絞ってあってムラングのキノコや小人がのっかっている、大小さまざまの薪がパン屋さんのショーウインドーに並びはじめると、ノエルも近い。 パン屋さんには面白い名前のケ [...]