Boubacar Traoré
ギターを弾きながらのアフリカンブルースの名手といえば、ライ・クーダーとの共作『Talking Timbuktu』で国際的スターになったアリ・ファルカ・トゥーレがあまりにも有名だったが、惜しくも2006年に亡くなってしまった。その後継ぎは誰だろう。今年で81歳になるのだが、トゥーレ同様にマリ生まれのババカール・トラオレに違いない。数年前に友だちの家のスピーカーから流れてくる彼のギターと歌にうなってしまったのだ。
さそっく2015年にリリースされた『Mbalimaou』から『Dounia Djanjo』(写真)を聴いてみたのだが、まれにみる傑作だ。心の中をサバンナの乾いた風が吹き抜ける。アリ・ファルカ・トゥーレの洗練さはないかもしれないが、そのギターの音色は深く沈んでいて、土の香りがする。アメリカのデルタブルースのミュージシャンを思わせるような、とつとつとした歌い方にも彼の純朴な人柄が現れているようで、何度聴いてもあきることがない。ンゴニ(弦楽器)、カルバス(打楽器)といった伝統楽器をバックにして今回のパリ公演、聴きのがせません。春も近い。(真)
26日18時半開場。29.7€ (早めにご予約を)。
New Morning
Adresse : 7-9 rue des Petites-Ecuries, 75010 Paris , FranceTEL : 01.4523.5141
アクセス : M° Château d'Eau
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