政府による4月22日の記者会見で、ブランケール教育相は全国の幼稚園から高校までのほぼ予定通り再開すると明らかにした。これまでと同じ衛生措置を維持した上での再開となり、一人でも感染者が出れば、クラスは閉鎖になる。コロナウイルス検査や試験も含めた教育省の発表した内容は以下の通り:
●学校再開
◇幼稚園・小学校は予定通り4月26日から授業再開。
◇中学・高校は4月26日から遠隔授業を再開。5月3日以降は登校が可能になる。ただし、中学3年生・4年生は、感染率の最も高い15県(イル・ド・フランス地域圏の8県、オワーズ、ノール, エーヌ、サルト、ローヌ、ロワール、ブーシュ・デュ・ローヌの各県)では遠隔と登校の組み合わせで半数登校。高校も遠隔と登校の組み合わせとなる。
◇給食の食堂はクラスごとに使用し、なるべく少人数にして感染を防ぐ。
●コロナウイルス検査
◇感染率の高い15~20県を優先的に、小学生を対象に唾液検査を行う。5月半ばには中学生と合わせて週60万件になる予定。
◇中学生にも唾液検査を行うが、専門家委員会が今後承認すれば、自分でできる検査(自己検査)を行う可能性もある。
◇高校生は5月10日から週1回、自己検査を学校で行う。
◇教職員は5月3日から、自宅または学校で週2回の自己検査を行う。55歳以上の人は優先的にワクチン接種を受けられる。
◇コロナウイルス感染による教員の不在を補うために、5000人の代用教員を用意している。
●試験
◇中学最終学年対象の中学修了試験(ブルヴェ)は通常通り実施。
◇大学入学資格試験(バカロレア)は平常点と試験の組み合わせで採点される。6月の口頭試験と哲学の試験は実施される。
◇グランドゼコールなどの入学試験、上級技術者免状(BTS)の試験は実施。
◇コロナ感染のため試験が受けられない生徒には7月に追試が行われる。